2015年12月04日
第31回 フローターのエレキ搭載化 part2 (ZF158VH編)
エレキ搭載化フローターのBEE BUP-146STはさすがに経年変化に耐えきれず、
あちこちにトラブルを起こしてきています。
そこで新艇の導入が必要になり、選んだフローターが、
ゼファーボート ZF158VH
です。それも人気のカモフラカラーです
日本のH型フローターで最人気のフローターでしょう。
さて、エレキ搭載化のためのマウントの設計です。
AR CAD で設計図を作成。
設計図
top view
side view
金属フレームはイレクターシステムで組みます。設計図の番号はイレクター部品番号です。
エレキマウント版は、カッティングボード(まな板)にラバーシートを接着して作りました。
フローター本体にはジョイクラフト製多目的アダプターとEF1200Sで固定します。
実際に設計図通り作成したのがこちら。
実際にZF158VHにマウントを搭載すると、
結構、左(進行方向右)にオフセットしています。L字型フレームでもしっかり固定できています。
実際にエレキとバッテリーを搭載してフルバージョンにして見ました。
エレキ装着も問題なし。エレキと本体が干渉することもありません。
バッテリーは高圧エアシートの後方に搭載できます。
実釣に投入しても良い感じです。
ハイポジションシートのおかげで膝下しか水に浸からないのは事実で、この時期でもゴアテックス性の
ウェダーでもOK。寒くないです。
エレキ走行してみての感想ですが、BEE BUP-146STと比べてみても特段早くなったって感じはしま
せんが、H字型フローターの利点なんでしょうか、直進安定性が良いです。
また、向かい風の時が良いですね。
U字型の場合、向かい風でできた波を越えるときにかなりの水しぶきを被ります。
これは同じゼファー製のZF178Uでも大なり小なり言えることでしょうね。
でも、ZF158VHなら少々の波でも物ともせずに進んでいけます。これは本当に良いと思います。
どうですか? 簡単・簡便・軽量なエレキマウントができあがりました
これで簡単に人気のZF158VHをエレキ搭載化できます。
エレキ搭載というと、ZF178Uがありますが、重い上にエレキは40lb以上を想定しています。
でも、このエレキマウントなら、軽いZF158VHでしかも30lbエレキでも十分に使えます。
パドルでは移動を悩んでいたポイントまでエレキで移動し、フィンで微調整しながら、
じっくり探る、そんなバッシングができるようになりますよ
あちこちにトラブルを起こしてきています。
そこで新艇の導入が必要になり、選んだフローターが、
ゼファーボート ZF158VH
です。それも人気のカモフラカラーです
日本のH型フローターで最人気のフローターでしょう。
さて、エレキ搭載化のためのマウントの設計です。
AR CAD で設計図を作成。
設計図
top view
side view
金属フレームはイレクターシステムで組みます。設計図の番号はイレクター部品番号です。
エレキマウント版は、カッティングボード(まな板)にラバーシートを接着して作りました。
フローター本体にはジョイクラフト製多目的アダプターとEF1200Sで固定します。
実際に設計図通り作成したのがこちら。
実際にZF158VHにマウントを搭載すると、
結構、左(進行方向右)にオフセットしています。L字型フレームでもしっかり固定できています。
実際にエレキとバッテリーを搭載してフルバージョンにして見ました。
エレキ装着も問題なし。エレキと本体が干渉することもありません。
バッテリーは高圧エアシートの後方に搭載できます。
実釣に投入しても良い感じです。
ハイポジションシートのおかげで膝下しか水に浸からないのは事実で、この時期でもゴアテックス性の
ウェダーでもOK。寒くないです。
エレキ走行してみての感想ですが、BEE BUP-146STと比べてみても特段早くなったって感じはしま
せんが、H字型フローターの利点なんでしょうか、直進安定性が良いです。
また、向かい風の時が良いですね。
U字型の場合、向かい風でできた波を越えるときにかなりの水しぶきを被ります。
これは同じゼファー製のZF178Uでも大なり小なり言えることでしょうね。
でも、ZF158VHなら少々の波でも物ともせずに進んでいけます。これは本当に良いと思います。
どうですか? 簡単・簡便・軽量なエレキマウントができあがりました
これで簡単に人気のZF158VHをエレキ搭載化できます。
エレキ搭載というと、ZF178Uがありますが、重い上にエレキは40lb以上を想定しています。
でも、このエレキマウントなら、軽いZF158VHでしかも30lbエレキでも十分に使えます。
パドルでは移動を悩んでいたポイントまでエレキで移動し、フィンで微調整しながら、
じっくり探る、そんなバッシングができるようになりますよ
2015年04月07日
第30回 最近のベイトフィネス
最近のベイトフィネスタックルです。
ロッドは、ベイトフィネス専用ロッド、
テクナGP C TAV-GP65CULJ“Bait Finesse Mid Strolling Special”
テクナAV-GPの中でも最もフィネスに振っているロッドです。
ライン:5-12 lb、ルアー:1.8-7g、自重98g、全長6ft5inchの1piece、MLアクション
ベンディングさせるとこんな感じ。
リールは、これまたベイトフィネスに特化したリールである
DAIWA SS AIR 8.1L に、IXA M.B.S.でセラベア・チューンを施してします。
この組み合わせで、2gのリグが問題なくキャスト出来るし、3g以上なら結構快適です。
4g以上なら距離も十分出ますよ。
結構、ベイトフィネス専用タックルとして最高水準近くでバランスしている組み合わせだと思います。
そこで実験
SS AIRにサンヨーナイロン APPLAUD GT-R F.C 6lbを40m巻いて、
同じラインを巻いた、今のスピニングのメインタックルである、
シマノ ワールドシャウラ 2651F-2 +14ステラ2500S
と、4gのワームをキャスティングして飛距離を比べてみました。
SS AIRのメカニカルは0、マグは4、サイドハンドでフルキャスト。やや、スプールの上にラインが
浮くのを薄いサミングで調節。
ワールドシャウラはオーバーヘッドでフルキャスト
結果は、ベイトフィネスの圧勝
ワールドシャウラではベイトフィネスの8割程度の飛距離しかでません
これには正直驚きました
ワールドシャウラ2651F-2といえば飛距離を出すために、トルザイドリングのチタンガイドを村田基氏が
自らセッティングした超高性能スピニングロッド。リールは世界最高の14ステラの組み合わせですから、
言い訳無用の最高のスピニングタックルです。
それを飛距離で超えてしまう、ベイトフィネスってなに?
でも、これはベイトフィネスの生みの親、沢村幸弘プロが自身のブログサワムラ式でも
“同じルアーを使用した場合でも、4lbのスピニングより、6lbのベイトの方が飛距離が出るのです!”
と述べておられます。
そして、向かい風でもマグを5-6にすれば、バックラしなくなります。
一重に、テクナAV-GP 65CULJのガイドセッティングがマイクロガイドコンセプトを踏襲しながら
もバットガイドとトップガイドを大きめなものにして、ラインの整流と滑り出しを熟考されたものである
ことと、合わせたSS AIR 8.1Lがベイトフィネスに特化した高性能リールで、IXA M.B.S.による
セラベアチューンを施したことの結果であると思います。
う~ん、これは凄い
でも、スピニングタックルの必要がないとはいいません。
もっと軽いルアーであったり、ワームのアクションはスピニングタックルの方が遙かに付けやすいし、
フロロラインではなくナイロンラインであれば、同じ6lbでも違った結果になったかもしれません。
4lb未満のラインでも結果は変わったかも。
フェンウィック テクナAV-GP65CULJ+ダイワ SS AIR8.1L
も
シマノ ワールドシャウラ2651F-2+14ステラ2500S
も
普通にロクマルが狙える素晴らしい高性能タックルには間違いなく、どちらもフィールドに持ち出す
ことにしました
ロッドは、ベイトフィネス専用ロッド、
テクナGP C TAV-GP65CULJ“Bait Finesse Mid Strolling Special”
テクナAV-GPの中でも最もフィネスに振っているロッドです。
ライン:5-12 lb、ルアー:1.8-7g、自重98g、全長6ft5inchの1piece、MLアクション
ベンディングさせるとこんな感じ。
リールは、これまたベイトフィネスに特化したリールである
DAIWA SS AIR 8.1L に、IXA M.B.S.でセラベア・チューンを施してします。
この組み合わせで、2gのリグが問題なくキャスト出来るし、3g以上なら結構快適です。
4g以上なら距離も十分出ますよ。
結構、ベイトフィネス専用タックルとして最高水準近くでバランスしている組み合わせだと思います。
そこで実験
SS AIRにサンヨーナイロン APPLAUD GT-R F.C 6lbを40m巻いて、
同じラインを巻いた、今のスピニングのメインタックルである、
シマノ ワールドシャウラ 2651F-2 +14ステラ2500S
と、4gのワームをキャスティングして飛距離を比べてみました。
SS AIRのメカニカルは0、マグは4、サイドハンドでフルキャスト。やや、スプールの上にラインが
浮くのを薄いサミングで調節。
ワールドシャウラはオーバーヘッドでフルキャスト
結果は、ベイトフィネスの圧勝
ワールドシャウラではベイトフィネスの8割程度の飛距離しかでません
これには正直驚きました
ワールドシャウラ2651F-2といえば飛距離を出すために、トルザイドリングのチタンガイドを村田基氏が
自らセッティングした超高性能スピニングロッド。リールは世界最高の14ステラの組み合わせですから、
言い訳無用の最高のスピニングタックルです。
それを飛距離で超えてしまう、ベイトフィネスってなに?
でも、これはベイトフィネスの生みの親、沢村幸弘プロが自身のブログサワムラ式でも
“同じルアーを使用した場合でも、4lbのスピニングより、6lbのベイトの方が飛距離が出るのです!”
と述べておられます。
そして、向かい風でもマグを5-6にすれば、バックラしなくなります。
一重に、テクナAV-GP 65CULJのガイドセッティングがマイクロガイドコンセプトを踏襲しながら
もバットガイドとトップガイドを大きめなものにして、ラインの整流と滑り出しを熟考されたものである
ことと、合わせたSS AIR 8.1Lがベイトフィネスに特化した高性能リールで、IXA M.B.S.による
セラベアチューンを施したことの結果であると思います。
う~ん、これは凄い
でも、スピニングタックルの必要がないとはいいません。
もっと軽いルアーであったり、ワームのアクションはスピニングタックルの方が遙かに付けやすいし、
フロロラインではなくナイロンラインであれば、同じ6lbでも違った結果になったかもしれません。
4lb未満のラインでも結果は変わったかも。
フェンウィック テクナAV-GP65CULJ+ダイワ SS AIR8.1L
も
シマノ ワールドシャウラ2651F-2+14ステラ2500S
も
普通にロクマルが狙える素晴らしい高性能タックルには間違いなく、どちらもフィールドに持ち出す
ことにしました
2014年09月25日
第29回 スピニングリールは右ハンドル?左ハンドル?
さて、前回でベイトリールについて説明しましたが、今回はスピニングリールについてです。
ベイトリール、スピニングリールの特徴について今更詳しく説明する必要はありませんが、
右ハンドルが良いのか左ハンドルが良いのか、良く分かっていない方も多いと思います。
まずは基本中の基本であるグリップから。
スピニング・タックルのグリップは、絶対に
2フィンガーグリップ
です。
スピニング・タックルの場合、原則的には一度グリップした右手を離すことはありません。
2フィンガーグリップをすることで、グリップしたままでもベールを返してラインを取ることが
できます。それが故に、手返しが早くなるのです。
また、人差し指をスプールに添えてラインの出をコントロールするフェザーリングが可能に
なります。
キングJIMこと、村田基氏の話の受け売りですが、間違ったグリップの説明をします。
・竿尻近くをつかむ
通称、芸能人持ち。芸能人が釣り番組でしばしばしているグリップ。コレは論外
・1フィンガーグリップ
通称、ギャル持ち。左手で竿を持ち、右手を一旦離し、右の人差し指でラインを取ったあと、
右手でグリップ。
これではフェザーリングができないし、手返しも悪くなる
・3フィンガーグリップ
ベールを返し、ラインを取るときにラインローラーにラインが引っかかって痛んでしまうので
厳禁。もちろんフェザーリングはできません
このグリップを勘違いしてるアングラーが意外と多いですね。
最近見た、N●Kの釣り番組で、教える側が1フィンガーグリップ、教えられる芸能人が見事に
芸能人持ち。某BSのが●か△提供の釣り番組で、フィールドテスターが3フィンガーグリップ、
釣りガールがギャル持ちしていましたね
さて、スピニングリールが右ハンドルか左ハンドルかについては、キャスティングの行程を
考えれば、どちらが良いのかハッキリ分かると思います。
右の人差し指でラインを取ってベールを返す
↓
ロッドを振ってラインを離すことでルアーを飛ばす
↓
フェザーリングしてラインの放出量を調節し、キャストコントロールする
↓
ベールを戻してリーリングする
(ミッチェルのようにインスプールの場合はリーリングすることでベールを戻す)
右利きのアングラーの場合、この行程をこなすとすれば、細かい動きは右手でする
必要があるため、どうしてもロッドを持つのは右手ということになります。
また、トラウト相手のスプーニングの場合、スプーンが着水したときからカウントダウンする
ことで攻める層を決めるので、表層を狙う場合、フェザーリングした直後にリーリングを開始
しなければなりません。
そうなると、必然的に左ハンドルでないと難しい
ということで、スピニングリールは
左ハンドル
となるのです。
もちろん、例外はあります。
ソルトのジギングのような場合、必ずしもキャスティングが必要じゃないし、リーリングを
テンポ良くしなくてはならないときは右ハンドルの方が有利なんでしょうね。
では、何故これほどまでベイト・タックルとスピニング・タックルで違いが生まれたのでしょうか?
それはそれぞれが生まれた土壌の違いから来たものです。
ベイトリールが米国生まれなのに対し、スピニングリールは欧州生まれ。
特にスピニングリールは対象魚がトラウトだったこともあり、軽量ルアーがストレス無く
手返し早くキャスト出来ることが前提に生まれてきたので、左ハンドルが基本なんです。
量産型のスピニングリールの草分けは、ミッチェルの前身のCAPと言われていますね。
小生もミッチェル408を数台所有していますが、開発者の熱意が伝わってくる名機だと
思います。
なぜ、ミッチェルのベールがあれほど大きく返る必要があったのかというと、フェザーリングの
しやすさを第一に考えた結果なのでしょう。
ミッチェルが生まれた50年も前から、基本的な考え方は変わっていないということですね。
スピニング・タックルでのキャスティング練習法ですが、以下の方法をてください。
もう一度、スピニング・タックルのキャスティングの流れを確認してみましょう。
①ラインを右の人差し指で取って、ベールを返す。
↓
②ロッドのしなりを利用してキャスト。
↓
③右の人差し指でスプールを押さえてラインの放出を調整(フェザーリング)
↓
④ベールを返して、リトリーブを開始する。
(インスプールの場合はリトリーブすることでベールを返す)
↓
⑤ラインを巻き取ったら①に戻る。
この①~⑤を繰り返すのですが、この全行程でリールを見ないでもできるように
練習します。
一番問題になるのが、①のラインを取ってベールを返す操作ですが、ベールの位置で
ラインが取れるところとが1カ所あるはずです。それをリールを見ないでも分かる
ようになれば、全ての行程でリールを見ないでも済むはずです。
さて、どの位置でしょう
ここですか
それともここですか
いやいや、ここですか
そうです。正解はこの位置です
よく考えると当たり前のことなんですわ
これができると、必然的に手返しが早くなり、フィールドから目を離さず、狙った魚や
ポイントを見失うことが減ります。
また、フィールドから目を離さないことで、フェザーリングして狙ったポイントにルアーを
落とすことができるようになります。
確実にフェザーリングができていれば、ベールを返した瞬間に、ラインはラインローラー
にかかっているはずです。かかっていなくても、少なくともラインローラーちかくのベール
にあるので、リーリングを始めると直ぐにラインローラーの位置の移動します。
これなら、ベール関連のライントラブルは激減するはず
小生の場合、自分のキャスティングをチェックすると、特に問題なく、無意識にリールを
見ないでもキャスティングしていました(ホッ)
小生がリールに目を向けるときは、ドラグの調節をするときとライントラブルがあったとき
くらいですね
皆さんの中で、スピニング・タックルを苦手にしている人がいたら、以上の練習をして
みてはいかがでしょうか?
割と簡単なことに気づくと思いますよ
ベイトリール、スピニングリールの特徴について今更詳しく説明する必要はありませんが、
右ハンドルが良いのか左ハンドルが良いのか、良く分かっていない方も多いと思います。
まずは基本中の基本であるグリップから。
スピニング・タックルのグリップは、絶対に
2フィンガーグリップ
です。
スピニング・タックルの場合、原則的には一度グリップした右手を離すことはありません。
2フィンガーグリップをすることで、グリップしたままでもベールを返してラインを取ることが
できます。それが故に、手返しが早くなるのです。
また、人差し指をスプールに添えてラインの出をコントロールするフェザーリングが可能に
なります。
キングJIMこと、村田基氏の話の受け売りですが、間違ったグリップの説明をします。
・竿尻近くをつかむ
通称、芸能人持ち。芸能人が釣り番組でしばしばしているグリップ。コレは論外
・1フィンガーグリップ
通称、ギャル持ち。左手で竿を持ち、右手を一旦離し、右の人差し指でラインを取ったあと、
右手でグリップ。
これではフェザーリングができないし、手返しも悪くなる
・3フィンガーグリップ
ベールを返し、ラインを取るときにラインローラーにラインが引っかかって痛んでしまうので
厳禁。もちろんフェザーリングはできません
このグリップを勘違いしてるアングラーが意外と多いですね。
最近見た、N●Kの釣り番組で、教える側が1フィンガーグリップ、教えられる芸能人が見事に
芸能人持ち。某BSのが●か△提供の釣り番組で、フィールドテスターが3フィンガーグリップ、
釣りガールがギャル持ちしていましたね
さて、スピニングリールが右ハンドルか左ハンドルかについては、キャスティングの行程を
考えれば、どちらが良いのかハッキリ分かると思います。
右の人差し指でラインを取ってベールを返す
↓
ロッドを振ってラインを離すことでルアーを飛ばす
↓
フェザーリングしてラインの放出量を調節し、キャストコントロールする
↓
ベールを戻してリーリングする
(ミッチェルのようにインスプールの場合はリーリングすることでベールを戻す)
右利きのアングラーの場合、この行程をこなすとすれば、細かい動きは右手でする
必要があるため、どうしてもロッドを持つのは右手ということになります。
また、トラウト相手のスプーニングの場合、スプーンが着水したときからカウントダウンする
ことで攻める層を決めるので、表層を狙う場合、フェザーリングした直後にリーリングを開始
しなければなりません。
そうなると、必然的に左ハンドルでないと難しい
ということで、スピニングリールは
左ハンドル
となるのです。
もちろん、例外はあります。
ソルトのジギングのような場合、必ずしもキャスティングが必要じゃないし、リーリングを
テンポ良くしなくてはならないときは右ハンドルの方が有利なんでしょうね。
では、何故これほどまでベイト・タックルとスピニング・タックルで違いが生まれたのでしょうか?
それはそれぞれが生まれた土壌の違いから来たものです。
ベイトリールが米国生まれなのに対し、スピニングリールは欧州生まれ。
特にスピニングリールは対象魚がトラウトだったこともあり、軽量ルアーがストレス無く
手返し早くキャスト出来ることが前提に生まれてきたので、左ハンドルが基本なんです。
量産型のスピニングリールの草分けは、ミッチェルの前身のCAPと言われていますね。
小生もミッチェル408を数台所有していますが、開発者の熱意が伝わってくる名機だと
思います。
なぜ、ミッチェルのベールがあれほど大きく返る必要があったのかというと、フェザーリングの
しやすさを第一に考えた結果なのでしょう。
ミッチェルが生まれた50年も前から、基本的な考え方は変わっていないということですね。
スピニング・タックルでのキャスティング練習法ですが、以下の方法をてください。
もう一度、スピニング・タックルのキャスティングの流れを確認してみましょう。
①ラインを右の人差し指で取って、ベールを返す。
↓
②ロッドのしなりを利用してキャスト。
↓
③右の人差し指でスプールを押さえてラインの放出を調整(フェザーリング)
↓
④ベールを返して、リトリーブを開始する。
(インスプールの場合はリトリーブすることでベールを返す)
↓
⑤ラインを巻き取ったら①に戻る。
この①~⑤を繰り返すのですが、この全行程でリールを見ないでもできるように
練習します。
一番問題になるのが、①のラインを取ってベールを返す操作ですが、ベールの位置で
ラインが取れるところとが1カ所あるはずです。それをリールを見ないでも分かる
ようになれば、全ての行程でリールを見ないでも済むはずです。
さて、どの位置でしょう
ここですか
それともここですか
いやいや、ここですか
そうです。正解はこの位置です
よく考えると当たり前のことなんですわ
これができると、必然的に手返しが早くなり、フィールドから目を離さず、狙った魚や
ポイントを見失うことが減ります。
また、フィールドから目を離さないことで、フェザーリングして狙ったポイントにルアーを
落とすことができるようになります。
確実にフェザーリングができていれば、ベールを返した瞬間に、ラインはラインローラー
にかかっているはずです。かかっていなくても、少なくともラインローラーちかくのベール
にあるので、リーリングを始めると直ぐにラインローラーの位置の移動します。
これなら、ベール関連のライントラブルは激減するはず
小生の場合、自分のキャスティングをチェックすると、特に問題なく、無意識にリールを
見ないでもキャスティングしていました(ホッ)
小生がリールに目を向けるときは、ドラグの調節をするときとライントラブルがあったとき
くらいですね
皆さんの中で、スピニング・タックルを苦手にしている人がいたら、以上の練習をして
みてはいかがでしょうか?
割と簡単なことに気づくと思いますよ
2014年08月18日
第28回 ベイトリールは右ハンドル?左ハンドル?
さて、ベイトタックルでのキャスティング練習をしたり、キングJIMこと村田基氏の
YouYubeで動画を見ていろいろと思う所がありますが、最近疑問に思ったのが、
ベイトリールは右ハンドル?左ハンドル?
パトリアーク64LP(右ハンドル) メタニウムG-L(左ハンドル)
ということです。
以前は右ハンドルのリールばかりだったのに、ベイトフィネスが世に出ることで、左ハンドルの
リールに人気が集まっていますね。
小生もベイトタックルを本格的に使い始めたのが、ベイトフィネスからなので、持っている
ベイトリールは左ハンドルが多いです。
しかし、本格的に基本からキャスティングの練習を始めると、左ハンドルのベイトリールの
使い辛さが日に日にハッキリしてくる感じです。
オーバーヘッド・キャスト、サイドハンド・キャスト、フリッピング・キャストなどは右ハンドルも
左ハンドルも違いは無いのですが、バックハンド・キャストは困難ですというより不可能
に近い。
それはキャスティング技術云々より構造上無理なんですわ
(詳しくは村田基のキャスティングマスターを見てください)
もし、バックハンドでキャストしたければ、スパイラル・キャストかサークル・キャストする
しかない。
これでは結構キャスティングの難易度が上がってしまいます
また基本である、1フィンガーグリップでキャストしたあと、3フィンガーグリップで巻く場合、
右ハンドルの場合は、
右手でキャスト→左手に持ち替えてリーリング
左ハンドルの場合は、
右手でキャスト→左手に持ち替え→右手でスリーフィンガーグリップしてリーリング
というように、左ハンドルの場合は一行程増えることになります。
そのため、小生もそうだったように、2フィンガーグリップをすることになってしまうんです。
おかげでキャスティング技術が全く向上しない羽目に
また、ルアーが着水してから直ぐにリーリングしなければならない時には左ハンドルは不利
ですね。
ただし、ことベイトフィネスに限っていえば、決して左ハンドルが不利になる訳ではありません
軽量リグのワーミングやミニラバを使うときは、リーリングよりフォールやシェイキングなど
のアクションでバスを誘うので、グリップの持ち替えが遅くなっても、右手でリグに細かい
アクションを付けやすい左ハンドルの方が有利ですね。
ベイトフィネスの最大限の利点を活かすためには左ハンドルってことになります。
というわけで、自分なりの結論。
巻物系や着水して直ぐにラインを巻き取る操作が必要なリグは右ハンドル。
右手でロッドに細かいアクションをつける場合は左ハンドル。
ということになります。
さて、皆さんはいかがお考えでしょうか?
いや、そんなことはないよって意見があっても良いと思うし、小生の結論が絶対に正しい
とはいいません。アングラーひとりひとりの考え方があるはずですから。
最後に村田基氏の動画です。参考になれば。
YouYubeで動画を見ていろいろと思う所がありますが、最近疑問に思ったのが、
ベイトリールは右ハンドル?左ハンドル?
パトリアーク64LP(右ハンドル) メタニウムG-L(左ハンドル)
ということです。
以前は右ハンドルのリールばかりだったのに、ベイトフィネスが世に出ることで、左ハンドルの
リールに人気が集まっていますね。
小生もベイトタックルを本格的に使い始めたのが、ベイトフィネスからなので、持っている
ベイトリールは左ハンドルが多いです。
しかし、本格的に基本からキャスティングの練習を始めると、左ハンドルのベイトリールの
使い辛さが日に日にハッキリしてくる感じです。
オーバーヘッド・キャスト、サイドハンド・キャスト、フリッピング・キャストなどは右ハンドルも
左ハンドルも違いは無いのですが、バックハンド・キャストは困難ですというより不可能
に近い。
それはキャスティング技術云々より構造上無理なんですわ
(詳しくは村田基のキャスティングマスターを見てください)
もし、バックハンドでキャストしたければ、スパイラル・キャストかサークル・キャストする
しかない。
これでは結構キャスティングの難易度が上がってしまいます
また基本である、1フィンガーグリップでキャストしたあと、3フィンガーグリップで巻く場合、
右ハンドルの場合は、
右手でキャスト→左手に持ち替えてリーリング
左ハンドルの場合は、
右手でキャスト→左手に持ち替え→右手でスリーフィンガーグリップしてリーリング
というように、左ハンドルの場合は一行程増えることになります。
そのため、小生もそうだったように、2フィンガーグリップをすることになってしまうんです。
おかげでキャスティング技術が全く向上しない羽目に
また、ルアーが着水してから直ぐにリーリングしなければならない時には左ハンドルは不利
ですね。
ただし、ことベイトフィネスに限っていえば、決して左ハンドルが不利になる訳ではありません
軽量リグのワーミングやミニラバを使うときは、リーリングよりフォールやシェイキングなど
のアクションでバスを誘うので、グリップの持ち替えが遅くなっても、右手でリグに細かい
アクションを付けやすい左ハンドルの方が有利ですね。
ベイトフィネスの最大限の利点を活かすためには左ハンドルってことになります。
というわけで、自分なりの結論。
巻物系や着水して直ぐにラインを巻き取る操作が必要なリグは右ハンドル。
右手でロッドに細かいアクションをつける場合は左ハンドル。
ということになります。
さて、皆さんはいかがお考えでしょうか?
いや、そんなことはないよって意見があっても良いと思うし、小生の結論が絶対に正しい
とはいいません。アングラーひとりひとりの考え方があるはずですから。
最後に村田基氏の動画です。参考になれば。
2014年07月10日
第27回 最近の自分の釣り方
ライトリグ、それもワーミングにこだわってバスフィッシングを続けてきましたが、
以前と釣り方がかなり変わってきています。
初めてダウンショットリグを使って、そのポテンシャルの高さに感銘を受けて、
これ以降ダウンショットリグを中心にライトリグによるワーミングにのめり込む
ことになりました。
成書によると、ダウンショットリグの利点はフックの下にリーダーがあるため、
リーダーの長さ分、ボトムから離して攻めることができるとありました。
アクションはピンポイントシェイクに特徴があるとも。
小生も初めは成書通りのアクションで釣果をあげて満足していましたが、デカバス
を仕留める確率は低いままでした。
あるとき大きな転機が訪れました。フローターとの出会いです。
陸っぱりではどうしても攻められないポイントがあるので、そこに簡単にアプローチ
できる手段としてフローターを取り入れることになりました。
そして劇的な変化がありましたね。それまで本当に難しかったデカバスが比較的
簡単にヒットさせることができるようになりました。
それに併せて、攻め方自体にも変化が起こりました。
陸っぱりでは多用したはずのシェイクがだんだんと少なくなり、フォーリングやスイ
ミングを多用させるようになりました。
何故かと自分で分析すると、40アップ、特にランカーと呼ばれる50アップのデカ
バスはファースト・コンタクトで喰ってくるのが多いと分かったからです。
確かにシェイクをして喰ってくるデカバスもいますが、大概はポイントにフォール
させて着底まで、もしくは着底してから少しだけボトムスイミングしたときにヒット
してきます。
琵琶湖の某有名バスプロであるS氏が、
"バスはアクションを大きくつけなくても、放っておいても喰うやつは喰う。シェイク
なんかするのは釣り人側の都合。シェイクさせて喰ってきたら、喰わせたっていう
満足感が高いからな”
と言っていましたが、小生も同感です。
小生の仕掛けを見ていただくと分かると思いますが、シンカーはボトムがとれる
ぎりぎりの重さで十分なので、使うのは1g以下がほとんどで、4mを超えるような
深場を攻めるときに2g以上を使います。シェイクは振幅がごく小さなもので、ボトム
スイミング時にちょっとアクションをつけるだけのシェイクです。
ファースト・コンタクトでヒットしなければ、少しずつポイントをずらしてチェックして
いくので、同じポイントを何回も打つことはありません。
例外的にバスの気配が濃厚な場合は時間をかけますが...
特に沖の一文字や葦のストレッチなど長い距離をチェックするのなら、テンポ良く
撃っていくことが大切。
時間をかけていられないし不必要なプレッシャーを与えないようにできるからです。
しかもデカバスはファースト・コンタクトでヒットするので、余計に時間をかける必要
はありません。
いいリズムで釣るように心がけましょう
以前と釣り方がかなり変わってきています。
初めてダウンショットリグを使って、そのポテンシャルの高さに感銘を受けて、
これ以降ダウンショットリグを中心にライトリグによるワーミングにのめり込む
ことになりました。
成書によると、ダウンショットリグの利点はフックの下にリーダーがあるため、
リーダーの長さ分、ボトムから離して攻めることができるとありました。
アクションはピンポイントシェイクに特徴があるとも。
小生も初めは成書通りのアクションで釣果をあげて満足していましたが、デカバス
を仕留める確率は低いままでした。
あるとき大きな転機が訪れました。フローターとの出会いです。
陸っぱりではどうしても攻められないポイントがあるので、そこに簡単にアプローチ
できる手段としてフローターを取り入れることになりました。
そして劇的な変化がありましたね。それまで本当に難しかったデカバスが比較的
簡単にヒットさせることができるようになりました。
それに併せて、攻め方自体にも変化が起こりました。
陸っぱりでは多用したはずのシェイクがだんだんと少なくなり、フォーリングやスイ
ミングを多用させるようになりました。
何故かと自分で分析すると、40アップ、特にランカーと呼ばれる50アップのデカ
バスはファースト・コンタクトで喰ってくるのが多いと分かったからです。
確かにシェイクをして喰ってくるデカバスもいますが、大概はポイントにフォール
させて着底まで、もしくは着底してから少しだけボトムスイミングしたときにヒット
してきます。
琵琶湖の某有名バスプロであるS氏が、
"バスはアクションを大きくつけなくても、放っておいても喰うやつは喰う。シェイク
なんかするのは釣り人側の都合。シェイクさせて喰ってきたら、喰わせたっていう
満足感が高いからな”
と言っていましたが、小生も同感です。
小生の仕掛けを見ていただくと分かると思いますが、シンカーはボトムがとれる
ぎりぎりの重さで十分なので、使うのは1g以下がほとんどで、4mを超えるような
深場を攻めるときに2g以上を使います。シェイクは振幅がごく小さなもので、ボトム
スイミング時にちょっとアクションをつけるだけのシェイクです。
ファースト・コンタクトでヒットしなければ、少しずつポイントをずらしてチェックして
いくので、同じポイントを何回も打つことはありません。
例外的にバスの気配が濃厚な場合は時間をかけますが...
特に沖の一文字や葦のストレッチなど長い距離をチェックするのなら、テンポ良く
撃っていくことが大切。
時間をかけていられないし不必要なプレッシャーを与えないようにできるからです。
しかもデカバスはファースト・コンタクトでヒットするので、余計に時間をかける必要
はありません。
いいリズムで釣るように心がけましょう
2014年06月03日
第26回 フローターのエレキ搭載化
最近体力的にも問題が出てきて、フローターでポイントに楽に到着することは出来ないか
考えて、1年かけて実践してだいたい問題が無いシステムが完成しました。
実際にフローターにエレキを搭載するには越えなければならない問題があり、それを整理
すると、
1.エレキを搭載するにはそれなりのモーターマウントが必要
2.バッテリーを搭載する場所が必要
3.モーターマウントのフローターへの固定の問題
4.自分の体重を含めて、許容重量の問題
その対策をしながらのエレキ用モーターマウントの設計です。
選んだフローターは、BEE BUP-146ST です。
最大積載重量は120kgですので、私の体重が75kgと設定し、45kg以内での設計と
なります。バッテリーとエレキで約20kg+9kgの29kg。許されたモーターマウントの
重量は約10kgですね。
設計後、略図を書いてみました。
これを基本にCADソフトで設計図を作成しました。それを大公開
フレームの基本はイレクターパイプとジョイントで作製(図中の番号は部品番号)。
エレキ装着板とバッテリーマウントは18mm厚の合板にゴムシートを貼り付けて作製。
エレキ装着板はステンレス製の金具をイレクターパイプに合わせて曲げて、フレームに
ボルトとナットで4ヶ所固定。
バッテリマウントはフレームの上にイレクタージョイントを使って固定。できるだけフローター
の座席近くに装着できるようにセッティングします。
で、出来上がったモーターマウントがこちら。
(写真はまだまだ試作品の段階で、後にL字型の下端をクランク状にしています)
モーターマウント本体の実重量は4kg以下に抑えることが出来ました
これで重量の問題はクリア。
フローター本体とモーターマウントは、ゼファー・マルチアダプターと8mmΦ×
80mm長のステンレス製ボルトで2ヶ所固定。
万が一、本体とマルチアダプターの接着部が剥がれたときのことを考えて、モーターマウント
のエレキ搭載部の反対側をL字型にして、チューブを牽引できるようにしました。
このL字型部分はエレキの推進力によるマウント先端の浮き上がりを防ぐ効果もあります。
また、チューブとモーターマウント本体をベルトで締めて固定し、二重の安全設計にしました。
L字型の下端にもう一つ小さなL字型を追加してクランク状にし、マウント全体の安定性を
向上させました。
さて、出来上がったモーターマウントをBEE BUP-146STに実際に装着すると、
なかなかコンパクトで良い感じでしょ
エレクトリックモーター(エレキ)は、ミンコタENDURA30 C2をセレクト。9kgと軽量なことと
パワー的には30lbで十分。
また、モーターガイド製の同級機種もあるのですが、スピードのモーターガイド、トルクと信頼性
のミンコタなので、トルクと信頼性を選んだ訳です。
ところが問題が一つ。フローターは進行方向が後ろ向きで、純正のエレキとは逆なのです。
そのため、進行方向を変えるために操作部を180度ひっくり返す改造が必要です(詳しくは
こちら)。
これにより、2年間のメーカー保証が受けられなくなります。簡単にできますが、もし改造
するときには自己責任でお願いします。
改造前 改造後
次にバッテリー選びです。
最初は信頼性の高い、AC デルコ製 Voyager Battery M24MF(80A)を選びましたが、
なにせ20.7kgと重い。
そこで、信頼性は落ちるし容量も20Aと少ないですが、LONG UPS用バッテリー WP
20-12を購入。
重量は6.24kgで2つ搭載しても、12.5kgと現実的。フローターなら小距離移動はフィンで
しますので、乙女が池の半日釣行なら、容量的には20AでもOKなんです。
でもね、実際にはVoyager Battery M24MFを搭載することも出来たので、BEE BUP-
146STの浮力とバランスの良さに脱帽しました
Voyager Battery M24MF LONG WP20-12
モーターマウントにエレキとバッテリ2つを搭載するとこんな感じ。
実際のフィールドに持ち出して、1年間テストを繰り返して小改良を施しましたが、ほぼオリジ
ナルに近い状態でも問題なく使えることを確認しています。
実際にどのくらいの航行速度が出るかといいますと、これは反則技ですが、フローターの上に
両足を持ち上げて、水の抵抗をなるべく減らすと、大人の歩行スピードくらいは出るようです。
4~5km/hといったところでしょう。
これで狙えるフォールドが大幅に広がりましたよ。それが釣果に影響したかどうかは分かり
ませんが、楽チン快適なことには変わりありません。
こんな感じで楽しんでいます
いや~、快適で楽チンですよ
最後に...
小生がフローターをエレキ搭載化したのは、バスフィッシングのフィールドを広げたかったのと、
実際の釣りのための体力を出来るだけ残したかったからです。
エレキ搭載化はバスフィッシングを楽しむための手段であって目的ではありません。
このブログを始めからお読みになると分かると思いますが、タックル自慢・テクニック自慢に
なってしまったのではバスフィッシングを本当に楽しむことは出来ないと思います。
そんなバサーと距離を置きたくて、このブログを始めたようなものですので、タックル自慢・
テクニック自慢をしたい方々はこのブログの内容は無視してください。
考えて、1年かけて実践してだいたい問題が無いシステムが完成しました。
実際にフローターにエレキを搭載するには越えなければならない問題があり、それを整理
すると、
1.エレキを搭載するにはそれなりのモーターマウントが必要
2.バッテリーを搭載する場所が必要
3.モーターマウントのフローターへの固定の問題
4.自分の体重を含めて、許容重量の問題
その対策をしながらのエレキ用モーターマウントの設計です。
選んだフローターは、BEE BUP-146ST です。
最大積載重量は120kgですので、私の体重が75kgと設定し、45kg以内での設計と
なります。バッテリーとエレキで約20kg+9kgの29kg。許されたモーターマウントの
重量は約10kgですね。
設計後、略図を書いてみました。
これを基本にCADソフトで設計図を作成しました。それを大公開
フレームの基本はイレクターパイプとジョイントで作製(図中の番号は部品番号)。
エレキ装着板とバッテリーマウントは18mm厚の合板にゴムシートを貼り付けて作製。
エレキ装着板はステンレス製の金具をイレクターパイプに合わせて曲げて、フレームに
ボルトとナットで4ヶ所固定。
バッテリマウントはフレームの上にイレクタージョイントを使って固定。できるだけフローター
の座席近くに装着できるようにセッティングします。
で、出来上がったモーターマウントがこちら。
(写真はまだまだ試作品の段階で、後にL字型の下端をクランク状にしています)
モーターマウント本体の実重量は4kg以下に抑えることが出来ました
これで重量の問題はクリア。
フローター本体とモーターマウントは、ゼファー・マルチアダプターと8mmΦ×
80mm長のステンレス製ボルトで2ヶ所固定。
万が一、本体とマルチアダプターの接着部が剥がれたときのことを考えて、モーターマウント
のエレキ搭載部の反対側をL字型にして、チューブを牽引できるようにしました。
このL字型部分はエレキの推進力によるマウント先端の浮き上がりを防ぐ効果もあります。
また、チューブとモーターマウント本体をベルトで締めて固定し、二重の安全設計にしました。
L字型の下端にもう一つ小さなL字型を追加してクランク状にし、マウント全体の安定性を
向上させました。
さて、出来上がったモーターマウントをBEE BUP-146STに実際に装着すると、
なかなかコンパクトで良い感じでしょ
エレクトリックモーター(エレキ)は、ミンコタENDURA30 C2をセレクト。9kgと軽量なことと
パワー的には30lbで十分。
また、モーターガイド製の同級機種もあるのですが、スピードのモーターガイド、トルクと信頼性
のミンコタなので、トルクと信頼性を選んだ訳です。
ところが問題が一つ。フローターは進行方向が後ろ向きで、純正のエレキとは逆なのです。
そのため、進行方向を変えるために操作部を180度ひっくり返す改造が必要です(詳しくは
こちら)。
これにより、2年間のメーカー保証が受けられなくなります。簡単にできますが、もし改造
するときには自己責任でお願いします。
改造前 改造後
次にバッテリー選びです。
最初は信頼性の高い、AC デルコ製 Voyager Battery M24MF(80A)を選びましたが、
なにせ20.7kgと重い。
そこで、信頼性は落ちるし容量も20Aと少ないですが、LONG UPS用バッテリー WP
20-12を購入。
重量は6.24kgで2つ搭載しても、12.5kgと現実的。フローターなら小距離移動はフィンで
しますので、乙女が池の半日釣行なら、容量的には20AでもOKなんです。
でもね、実際にはVoyager Battery M24MFを搭載することも出来たので、BEE BUP-
146STの浮力とバランスの良さに脱帽しました
Voyager Battery M24MF LONG WP20-12
モーターマウントにエレキとバッテリ2つを搭載するとこんな感じ。
実際のフィールドに持ち出して、1年間テストを繰り返して小改良を施しましたが、ほぼオリジ
ナルに近い状態でも問題なく使えることを確認しています。
実際にどのくらいの航行速度が出るかといいますと、これは反則技ですが、フローターの上に
両足を持ち上げて、水の抵抗をなるべく減らすと、大人の歩行スピードくらいは出るようです。
4~5km/hといったところでしょう。
これで狙えるフォールドが大幅に広がりましたよ。それが釣果に影響したかどうかは分かり
ませんが、楽チン快適なことには変わりありません。
こんな感じで楽しんでいます
いや~、快適で楽チンですよ
最後に...
小生がフローターをエレキ搭載化したのは、バスフィッシングのフィールドを広げたかったのと、
実際の釣りのための体力を出来るだけ残したかったからです。
エレキ搭載化はバスフィッシングを楽しむための手段であって目的ではありません。
このブログを始めからお読みになると分かると思いますが、タックル自慢・テクニック自慢に
なってしまったのではバスフィッシングを本当に楽しむことは出来ないと思います。
そんなバサーと距離を置きたくて、このブログを始めたようなものですので、タックル自慢・
テクニック自慢をしたい方々はこのブログの内容は無視してください。
2012年09月15日
第25回 ベイトフィネスについて
最近、何かと話題のベイトフィネスです。ベイト・タックルが苦手な私も挑戦してみて、何とかもの
になってきたので、ご紹介します。
ベイトフィネスって?
フィネスって、ライトリグや軽量のルアーを使う繊細な方法です。従来なら、軽量の仕掛けを
キャストするには、スピニング・タックルが適しているというのが常識でした。何せ、細いラインで
しかキャストできなかったからです。事実私もその一人です。
ところが、最近のバスフィッシングのシーンで、ライトリグでないとバスが口を使ってくれないこと
が多く、ストラクチャーがないオープンウォーターなら従来のスピニング・タックルで対処できます。
しかし、近くに葦などのカバーやテトラなどのストラクチャーが存在すると、主導権をバスに握られ
てしまうと、ラインを擦られて簡単にブレイクされてしまいます。
では、その分太いラインを使えば良いのですが、スピニング・タックルではフロロカーボンの場合、
快適に使えるのが4lbまでです。
ならば、太いラインをベイト・タックルで使えないかと考え出されたのが、“ベイトフィネス”です。
ベイトフィネスの利点
色々な利点があるベイトフィネスですが、まず、第一に太めのラインが使えることです。フロロ6lb以上のラインをスピニング・タックルで使うとライントラブルが頻発しますが、ベイト・タックルなら問題なし。葦際やストラクチャーがあるポイントで、4lb以下のラインでは攻めきれない場合に威力を発揮します。デカバスがヒットしても、スピニングより強引なやり取りができますから。
第二に手返しが早くなります。実際に沖の一文字テトラをベイトフィネスでチェックしてみるとスピニングタックルの時の約半分の時間でした。これは早い。
第三にアキュラシーが高まるとありますが、これは練習次第です。微妙なキャスト術を身につけていないと真価が発揮できないですからね。下手っぴいの私には、この範囲はまだまだ分かりません。ただ、低弾道で飛ばせるのは事実ですね。
第四に飛距離が伸びる。某プロが言うには、4lbのスピニング・タックルなら、6lbのベイト・タックルの方が飛距離が出るそうです。
ベイトフィネスの欠点
利点があれば、当然欠点もあります。太いラインはバスに見切られてしまう、ハンハントレーラー
などのミニワームはスモラバと一緒に使わなくてはならないなど、仕方ないものばかりです。
障害物がないオープンウォーターではライトラインでのスピニング・タックルの方が有利なのは
確かですので、全てをベイトフィネスで置き換えることができるわけではありません。スピニング・
タックルも忘れずに。
ベイトフィネスのタックル
新しいジャンルの釣り方ですが、既に専用のタックルが開発されています。
リール
ベイトフィネスを考える上で最も大切なのがリールです。リールに求められる条件は、
・ライトリグや軽量ルアーでもラインを出すことができるスプール。
・スムーズにスプールを回転させるベアリング
・ハイギヤ
の3つです。
この中でも最も重要なのがスプールです。スプールがスムーズに動き出さなければ1/16ozぐらいの軽量なルアーを投げることはできません。これを可能にしたのが、
“超軽量浅溝スプール”
です。ジュラルミンやマグネシウム合金を使い、極限まで薄く削ることで軽量化することにより、スプール単独で10g未満を達成しています。またシャロースプールにすることで、ライン容量を少なくし、ラインを巻いた状態でのスプール総重量を軽くします。
ハイギヤ化することにより巻き取りスピードを早くすることで、ベイトリールの弱点克服。手返しを早くできます。
各社から発売されていますが、代表的なものが、
シマノ アルデバランBFS XG ダイワ PX68 SPR アブガルシア アブ Revo LTX
です。どの製品も3つの条件を満たしています。
ダイワ(Daiwa) PX68L SPR
アブガルシア(Abu Garcia) アンバサダー Revo(レボ) LTX-L
ブレーキシステムですが、ベイトフィネスを考える上ではブレーキが全くかからない瞬間がある遠心力ブレーキの方が有利でしょうね。
ところで、新しいリールが必要かといえば、必ずしもそうではありません。アベイルやZPIなどのサードパーティから、ベイトフィネス専用の超軽量浅溝スプールが発売されています。古いリールにも対応しているものもありますので、ハイギヤ化だけを諦めることができれば、使わなくなった手持ちのリールをベイトフィネス専用リールに変身させることができます。
ロッド
ロッドに求められる条件は
・軽量ルアーをキャストできるブランクス
・繊細なアクションをつけることができるテーパー
です。
硬いブランクスでは軽量ルアーをキャストできないばかりではなく、バックラッシュの原因にもなります。軽量ルアーの重量を確実に乗せてキャストできるブランクスが必要です。パワー的にはL~MLが良いでしょう。また、各種アクションをつけなければならないため、テーパーはEXファースト~ファーストが必要です。
各社から種々の専用ロッドが出ていますので、自分に合ったロッドを探してください。
ライン
折角のベイト・タックルですから、5lbなどのラインを使っていたのではもったいない。最低でも7lbくらいのラインを使いましょう。
材質はフロロカーボンがベスト。親水性が低く伸びが少ないので、ベイトフィネスには適しています。ナイロンモノフィラメントは微妙です。親水性があり伸びやすいので、スプールに巻き取ったときに、ライン自体が乾いてくると縮むため、スプールに圧力が掛かります。前述のようにベイトフィネス専用リールのスプールは極限まで軽量化されていますので、強度では落ちることとなり、ラインの縮みは大問題ですね。フロロカーボンのごわつきが気になるのであれば、X-TEXなどの素材のラインも候補に挙がります。
さて、私が実際使っているベイトフィネスタックルですが、
ロッド:アブガルシア ホーネットキラービーHKC-611LS MGS
リール:シマノ スコーピオンmg1001
+アベイルMicrocast Spool SCP1029に交換
+HEDGEHOG STUDIO かっ飛びチューニングキット1030ZR&1030ZRに
交換
ライン:デュエル X-TEXコブラ 8lb
です。
まずはロッドから。
アブガルシア(Abu Garcia) ホーネット キラービー HKC-611LS MGS
このロッドはEXファーストテーパー設計のフルソリッド仕様のベイトフィネス専用モデル。ジグヘッドワッキーやネコリグなどベイトフィネスでの欠かすことのできないリグの操作性を重視したモデルとのこと。
スペックは全長:6.1ft、自重:131g、ルアー:1/16~3/16oz、ライン:6~10lb。
ステンレス製のMicro Guide System®搭載。しかもALL K-Guideです。
使ってみての感想ですが、フルソリッドの割には持ち重りを感じないし、大型のバスをヒットしたときでもかなりの粘りがあり、自然とバスを浮かせてくれる感じですね。キャスティングは自然にできてコントローラブル。但し、感度は今ひとつのような。素晴らしいコストパフォーマンスで、購入して損はありません。
次にリール。前述しましたが、私は古いリールを復活させて使っています。
お蔵入りしていたスコーピオンmg1001ですが、ネットで調べるとチューン次第でベイトフィネス用のリールに生まれ変わるとありました。その魔法が、
アベイルMicrocast Spool SCP1029
EDGEHOG STUDIO かっ飛びチューニングキット1030ZR&1030ZR
HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ) ベイトリール かっ飛びチューニングキットZR 1030ZR&1030ZR
ですね。特にアベイル製のスプールは優れもので、これに交換するだけでベイトフィネス専用リールとして復活したと断言できるくらいです。
シマノで言えば、アルデバランmg用に夢屋BFSスプールmgがありますが、個人的にはアベイルのスプールの方が優秀だと思います。確かに夢屋の自重8.7gは優秀で、アベイルの9.3g(同じアルデバランmg用、スコmg用は10.2g)を上回っています。ところが、夢屋のスプールはシャフトがチタン製に対し、アベイルはステンレス製。ということは、アベイル製のスプールは回転中心のシャフトが重いだけで、シャフトを除くスプール全体はかなり軽く、実際にシャフトを除いた重量は4gにも満たないそうです。ベイトリールのスプールとして大切なことは、総重量以上に慣性モーメントが小さいことですね。アベイル製が夢屋製より優れているのはこれが理由です。その上、高性能ベアリングに交換すると、古いリールが見事にベイトフィネス専用リールに生まれ変わるという寸法です。ハイギヤ化だけは諦めていますが、通常使う分には問題ありません。
最後にラインです。
安物のフロロカーボン8lbを使いましたが、ごわつきが強く使い物にならなかったので、デュエルX-TEXコブラ8lbを使っています。特に問題なく使えていますが、ノガレス デッド オア-アライブ7lbも試してみる予定です。
デュエル(DUEL) X-TEXコブラ150m
モーリス(MORRIS) グラン Nogales デッド オア-アライブ 「フロロカーボン」
以上のタックルバランスで、0.5gシンカーの常吉ネコリグワームを10m以上、楽勝で飛ばせます。1gシンカーなら20m以上も可能。余程のミニワームを使わなければ、キャストできると思いますよ。
実釣してみての感想
キャストにはコツが要ります。あるバスプロもいうように、キャストは普通のベイト・タックルより難易度が上がります。サイドハンド・キャストが無難ですね。オーバーヘッド・キャストではバックラッシュすることが多くなります。メカニカルブレーキはスプールががたつかないくらい最低限締めて、ブレーキが効かない状況にし、遠心力ブレーキやマグネットブレーキは強めにセッティング。垂らしは30cmくらい少し長めにして、手首のスナップをなるべく効かさないようにして、ロッドのしなりを利用してゆっくりキャストします。端から見ると不細工に見えるかもしれませんが、ピュッと風切り音が聞こえるくらいスナップを使うとバックラッシュします。ライトリグですから空気抵抗を受けやすく、飛行中に直ぐに速度が落ちて、ラインの引き出し量よりスプールの回転が上回り、バックラッシュを起こします。少しずつ、キャストスピードを上げていき、実際に使えるくらいまで練習。それ以降、遠心力ブレーキやマグネットブレーキを弱くして行って、バックラッシュを起こさない程度までセッティングします。だたし、今までのベイトリールよりかなりピーキーですので、納得いくセッティングが決まるまではバックラッシュと戦うことになります。スコーピオンmg1001の場合、SVSの調節がフリップを開けないでもできるので、フィールドの状態やルアーに合わせて、シビアなセッティングが簡単にできてしまいます。
遠心力ブレーキの場合、着水時にはブレーキオフになりますので、必ず着水直前にサミングしてスプールを止めてください。遠心力ブレーキの方がベイトフィネスには向いていると思いますが、いつもサミングを心がけることが大切です。
相性が良いリグ
前述しましたが、余程のミニワームでなければ、無難にキャスティングできますが、リグによっても相性の良し悪しがります。
相性が良いのは、ジグヘッドリグ、ジグヘッドワッキー、ネコリグ、スモールラバージグ、ノーシンカーリグ。それに対して相性が悪いわけではないけれど、キャスティングに慣れがいるのがリーダーが付いているリグ、特にダウンショットリグですね。これは好みがあるので練習あるのみ。
以上ですが、少しは参考になりましたでしょうか。ベイトフィネスを導入するかどうか悩んでいる貴方。
ベイト大の苦手な小生でも何とかものにできたのですから思い切ってチャレンジしてみてください。
きっと、バスフィッシングの世界が広がりますよ。
になってきたので、ご紹介します。
ベイトフィネスって?
フィネスって、ライトリグや軽量のルアーを使う繊細な方法です。従来なら、軽量の仕掛けを
キャストするには、スピニング・タックルが適しているというのが常識でした。何せ、細いラインで
しかキャストできなかったからです。事実私もその一人です。
ところが、最近のバスフィッシングのシーンで、ライトリグでないとバスが口を使ってくれないこと
が多く、ストラクチャーがないオープンウォーターなら従来のスピニング・タックルで対処できます。
しかし、近くに葦などのカバーやテトラなどのストラクチャーが存在すると、主導権をバスに握られ
てしまうと、ラインを擦られて簡単にブレイクされてしまいます。
では、その分太いラインを使えば良いのですが、スピニング・タックルではフロロカーボンの場合、
快適に使えるのが4lbまでです。
ならば、太いラインをベイト・タックルで使えないかと考え出されたのが、“ベイトフィネス”です。
ベイトフィネスの利点
色々な利点があるベイトフィネスですが、まず、第一に太めのラインが使えることです。フロロ6lb以上のラインをスピニング・タックルで使うとライントラブルが頻発しますが、ベイト・タックルなら問題なし。葦際やストラクチャーがあるポイントで、4lb以下のラインでは攻めきれない場合に威力を発揮します。デカバスがヒットしても、スピニングより強引なやり取りができますから。
第二に手返しが早くなります。実際に沖の一文字テトラをベイトフィネスでチェックしてみるとスピニングタックルの時の約半分の時間でした。これは早い。
第三にアキュラシーが高まるとありますが、これは練習次第です。微妙なキャスト術を身につけていないと真価が発揮できないですからね。下手っぴいの私には、この範囲はまだまだ分かりません。ただ、低弾道で飛ばせるのは事実ですね。
第四に飛距離が伸びる。某プロが言うには、4lbのスピニング・タックルなら、6lbのベイト・タックルの方が飛距離が出るそうです。
ベイトフィネスの欠点
利点があれば、当然欠点もあります。太いラインはバスに見切られてしまう、ハンハントレーラー
などのミニワームはスモラバと一緒に使わなくてはならないなど、仕方ないものばかりです。
障害物がないオープンウォーターではライトラインでのスピニング・タックルの方が有利なのは
確かですので、全てをベイトフィネスで置き換えることができるわけではありません。スピニング・
タックルも忘れずに。
ベイトフィネスのタックル
新しいジャンルの釣り方ですが、既に専用のタックルが開発されています。
リール
ベイトフィネスを考える上で最も大切なのがリールです。リールに求められる条件は、
・ライトリグや軽量ルアーでもラインを出すことができるスプール。
・スムーズにスプールを回転させるベアリング
・ハイギヤ
の3つです。
この中でも最も重要なのがスプールです。スプールがスムーズに動き出さなければ1/16ozぐらいの軽量なルアーを投げることはできません。これを可能にしたのが、
“超軽量浅溝スプール”
です。ジュラルミンやマグネシウム合金を使い、極限まで薄く削ることで軽量化することにより、スプール単独で10g未満を達成しています。またシャロースプールにすることで、ライン容量を少なくし、ラインを巻いた状態でのスプール総重量を軽くします。
ハイギヤ化することにより巻き取りスピードを早くすることで、ベイトリールの弱点克服。手返しを早くできます。
各社から発売されていますが、代表的なものが、
シマノ アルデバランBFS XG ダイワ PX68 SPR アブガルシア アブ Revo LTX
です。どの製品も3つの条件を満たしています。
ダイワ(Daiwa) PX68L SPR
アブガルシア(Abu Garcia) アンバサダー Revo(レボ) LTX-L
ブレーキシステムですが、ベイトフィネスを考える上ではブレーキが全くかからない瞬間がある遠心力ブレーキの方が有利でしょうね。
ところで、新しいリールが必要かといえば、必ずしもそうではありません。アベイルやZPIなどのサードパーティから、ベイトフィネス専用の超軽量浅溝スプールが発売されています。古いリールにも対応しているものもありますので、ハイギヤ化だけを諦めることができれば、使わなくなった手持ちのリールをベイトフィネス専用リールに変身させることができます。
ロッド
ロッドに求められる条件は
・軽量ルアーをキャストできるブランクス
・繊細なアクションをつけることができるテーパー
です。
硬いブランクスでは軽量ルアーをキャストできないばかりではなく、バックラッシュの原因にもなります。軽量ルアーの重量を確実に乗せてキャストできるブランクスが必要です。パワー的にはL~MLが良いでしょう。また、各種アクションをつけなければならないため、テーパーはEXファースト~ファーストが必要です。
各社から種々の専用ロッドが出ていますので、自分に合ったロッドを探してください。
ライン
折角のベイト・タックルですから、5lbなどのラインを使っていたのではもったいない。最低でも7lbくらいのラインを使いましょう。
材質はフロロカーボンがベスト。親水性が低く伸びが少ないので、ベイトフィネスには適しています。ナイロンモノフィラメントは微妙です。親水性があり伸びやすいので、スプールに巻き取ったときに、ライン自体が乾いてくると縮むため、スプールに圧力が掛かります。前述のようにベイトフィネス専用リールのスプールは極限まで軽量化されていますので、強度では落ちることとなり、ラインの縮みは大問題ですね。フロロカーボンのごわつきが気になるのであれば、X-TEXなどの素材のラインも候補に挙がります。
さて、私が実際使っているベイトフィネスタックルですが、
ロッド:アブガルシア ホーネットキラービーHKC-611LS MGS
リール:シマノ スコーピオンmg1001
+アベイルMicrocast Spool SCP1029に交換
+HEDGEHOG STUDIO かっ飛びチューニングキット1030ZR&1030ZRに
交換
ライン:デュエル X-TEXコブラ 8lb
です。
まずはロッドから。
アブガルシア(Abu Garcia) ホーネット キラービー HKC-611LS MGS
このロッドはEXファーストテーパー設計のフルソリッド仕様のベイトフィネス専用モデル。ジグヘッドワッキーやネコリグなどベイトフィネスでの欠かすことのできないリグの操作性を重視したモデルとのこと。
スペックは全長:6.1ft、自重:131g、ルアー:1/16~3/16oz、ライン:6~10lb。
ステンレス製のMicro Guide System®搭載。しかもALL K-Guideです。
使ってみての感想ですが、フルソリッドの割には持ち重りを感じないし、大型のバスをヒットしたときでもかなりの粘りがあり、自然とバスを浮かせてくれる感じですね。キャスティングは自然にできてコントローラブル。但し、感度は今ひとつのような。素晴らしいコストパフォーマンスで、購入して損はありません。
次にリール。前述しましたが、私は古いリールを復活させて使っています。
お蔵入りしていたスコーピオンmg1001ですが、ネットで調べるとチューン次第でベイトフィネス用のリールに生まれ変わるとありました。その魔法が、
アベイルMicrocast Spool SCP1029
EDGEHOG STUDIO かっ飛びチューニングキット1030ZR&1030ZR
HEDGEHOG STUDIO(ヘッジホッグスタジオ) ベイトリール かっ飛びチューニングキットZR 1030ZR&1030ZR
ですね。特にアベイル製のスプールは優れもので、これに交換するだけでベイトフィネス専用リールとして復活したと断言できるくらいです。
シマノで言えば、アルデバランmg用に夢屋BFSスプールmgがありますが、個人的にはアベイルのスプールの方が優秀だと思います。確かに夢屋の自重8.7gは優秀で、アベイルの9.3g(同じアルデバランmg用、スコmg用は10.2g)を上回っています。ところが、夢屋のスプールはシャフトがチタン製に対し、アベイルはステンレス製。ということは、アベイル製のスプールは回転中心のシャフトが重いだけで、シャフトを除くスプール全体はかなり軽く、実際にシャフトを除いた重量は4gにも満たないそうです。ベイトリールのスプールとして大切なことは、総重量以上に慣性モーメントが小さいことですね。アベイル製が夢屋製より優れているのはこれが理由です。その上、高性能ベアリングに交換すると、古いリールが見事にベイトフィネス専用リールに生まれ変わるという寸法です。ハイギヤ化だけは諦めていますが、通常使う分には問題ありません。
最後にラインです。
安物のフロロカーボン8lbを使いましたが、ごわつきが強く使い物にならなかったので、デュエルX-TEXコブラ8lbを使っています。特に問題なく使えていますが、ノガレス デッド オア-アライブ7lbも試してみる予定です。
デュエル(DUEL) X-TEXコブラ150m
モーリス(MORRIS) グラン Nogales デッド オア-アライブ 「フロロカーボン」
以上のタックルバランスで、0.5gシンカーの常吉ネコリグワームを10m以上、楽勝で飛ばせます。1gシンカーなら20m以上も可能。余程のミニワームを使わなければ、キャストできると思いますよ。
実釣してみての感想
キャストにはコツが要ります。あるバスプロもいうように、キャストは普通のベイト・タックルより難易度が上がります。サイドハンド・キャストが無難ですね。オーバーヘッド・キャストではバックラッシュすることが多くなります。メカニカルブレーキはスプールががたつかないくらい最低限締めて、ブレーキが効かない状況にし、遠心力ブレーキやマグネットブレーキは強めにセッティング。垂らしは30cmくらい少し長めにして、手首のスナップをなるべく効かさないようにして、ロッドのしなりを利用してゆっくりキャストします。端から見ると不細工に見えるかもしれませんが、ピュッと風切り音が聞こえるくらいスナップを使うとバックラッシュします。ライトリグですから空気抵抗を受けやすく、飛行中に直ぐに速度が落ちて、ラインの引き出し量よりスプールの回転が上回り、バックラッシュを起こします。少しずつ、キャストスピードを上げていき、実際に使えるくらいまで練習。それ以降、遠心力ブレーキやマグネットブレーキを弱くして行って、バックラッシュを起こさない程度までセッティングします。だたし、今までのベイトリールよりかなりピーキーですので、納得いくセッティングが決まるまではバックラッシュと戦うことになります。スコーピオンmg1001の場合、SVSの調節がフリップを開けないでもできるので、フィールドの状態やルアーに合わせて、シビアなセッティングが簡単にできてしまいます。
遠心力ブレーキの場合、着水時にはブレーキオフになりますので、必ず着水直前にサミングしてスプールを止めてください。遠心力ブレーキの方がベイトフィネスには向いていると思いますが、いつもサミングを心がけることが大切です。
相性が良いリグ
前述しましたが、余程のミニワームでなければ、無難にキャスティングできますが、リグによっても相性の良し悪しがります。
相性が良いのは、ジグヘッドリグ、ジグヘッドワッキー、ネコリグ、スモールラバージグ、ノーシンカーリグ。それに対して相性が悪いわけではないけれど、キャスティングに慣れがいるのがリーダーが付いているリグ、特にダウンショットリグですね。これは好みがあるので練習あるのみ。
以上ですが、少しは参考になりましたでしょうか。ベイトフィネスを導入するかどうか悩んでいる貴方。
ベイト大の苦手な小生でも何とかものにできたのですから思い切ってチャレンジしてみてください。
きっと、バスフィッシングの世界が広がりますよ。
Posted by ミーヤン at
12:05
Comments(0)
2012年05月14日
第24回 新たなるリグの開発 part3
さてさて、実釣もままならない中、早くもブランチショットリグの改良を考えています。
改良というより発展といった方が良いと思います。
エサ釣りの胴付き仕掛けを見ていて感じたのですが、エダスをあれほど沢山つけるの
は群れている魚がかかる確率を上げるためだと。ジギングでもアングラー一人でしゃくる
より、大人数でしゃくる方が魚にアピールできて釣果が伸びるそうな。
ブランチショットリグの場合、エダスを増やすことはできますが、いつも中層を狙っている
わけではありません。ボトムに張り付いているバスも多いはず。
そこで考えました。シンカーをジグヘッドに変えてやると、ボトムはジグヘッドで、
中層はフックリーダーでアピールできて2度美味しいんじゃないかって。
何だか邪道な感じがしますが、欲張りなもので... でも思いっきり根掛かりしそうですね。
バスフィッシングの世界を見渡すと、アラバマリグってのがあります。あれもベイトの
群れを演出して、バイトを誘う釣り方ですね。アラバマリグと同じ考え方ではないけれど、
アラバマリグがありなら、こちらもありかと。
さて、どうでしょうね。
改良というより発展といった方が良いと思います。
エサ釣りの胴付き仕掛けを見ていて感じたのですが、エダスをあれほど沢山つけるの
は群れている魚がかかる確率を上げるためだと。ジギングでもアングラー一人でしゃくる
より、大人数でしゃくる方が魚にアピールできて釣果が伸びるそうな。
ブランチショットリグの場合、エダスを増やすことはできますが、いつも中層を狙っている
わけではありません。ボトムに張り付いているバスも多いはず。
そこで考えました。シンカーをジグヘッドに変えてやると、ボトムはジグヘッドで、
中層はフックリーダーでアピールできて2度美味しいんじゃないかって。
何だか邪道な感じがしますが、欲張りなもので... でも思いっきり根掛かりしそうですね。
バスフィッシングの世界を見渡すと、アラバマリグってのがあります。あれもベイトの
群れを演出して、バイトを誘う釣り方ですね。アラバマリグと同じ考え方ではないけれど、
アラバマリグがありなら、こちらもありかと。
さて、どうでしょうね。
2012年05月13日
第23回 新たなるリグの開発 part2
さて、今回はブランチショットリグの作り方を紹介します。
①メインライン(フックリーダー側)と50㎝ほどに切ったライン(シンカーリーダーになります)を
2本重ねにします。
②2本重ねにしたラインを同時に結びます。
③シンカーリーダーの反対側の端にやや余裕を持たせて、2本を強く結びます。このとき、
ラインに熱が加わらないように湿らせてください。
④少し余らせたシンカーリーダーの反対側の端をフックリーダーに二重に結びつけます。
※メインラインの方ではなく、フックリーダーの方に結んでください。メインラインの方に
結びつけますと、実釣時にフックリーダーとシンカーリーダーが絡んでトラブルになり
易くなります。
⑤湿らせて、強く結んで、余分なラインをカットします。
⑥フックリーダーとシンカーリーダーを適当な長さに調節して、フックとシンカーをつけて
完成です。
少々ややこしいですし、作るのに時間がかかります。これで釣果が上がらないとどうしようも
ないですね...
実はこのリグ、5年以上前から実践投入していますが、オカッパリだけだったので、小バッチ
しか釣れていません。どこまで有効か分かっていません。これからメガポンドや北の葦林、沖の
一文字などで使ってみようかと思います。
①メインライン(フックリーダー側)と50㎝ほどに切ったライン(シンカーリーダーになります)を
2本重ねにします。
②2本重ねにしたラインを同時に結びます。
③シンカーリーダーの反対側の端にやや余裕を持たせて、2本を強く結びます。このとき、
ラインに熱が加わらないように湿らせてください。
④少し余らせたシンカーリーダーの反対側の端をフックリーダーに二重に結びつけます。
※メインラインの方ではなく、フックリーダーの方に結んでください。メインラインの方に
結びつけますと、実釣時にフックリーダーとシンカーリーダーが絡んでトラブルになり
易くなります。
⑤湿らせて、強く結んで、余分なラインをカットします。
⑥フックリーダーとシンカーリーダーを適当な長さに調節して、フックとシンカーをつけて
完成です。
少々ややこしいですし、作るのに時間がかかります。これで釣果が上がらないとどうしようも
ないですね...
実はこのリグ、5年以上前から実践投入していますが、オカッパリだけだったので、小バッチ
しか釣れていません。どこまで有効か分かっていません。これからメガポンドや北の葦林、沖の
一文字などで使ってみようかと思います。
2012年05月11日
第22回 新たなるリグの開発 Part1
新たなる第一歩として考えたのが、新しいリグの開発。
常吉リグを中心に使ってきて、大概のシチュエーションで威力を発揮することは確認済みです。
しかし、常吉リグでは拾えないバスがいることも確か。そこで、常吉リグでも拾えないバスを捕る
ために新しいリグを考案するのが今後の目標です。
ライトリグを中心に使うときに一番重要視することが喰わせる能力、つまり喰わせ力です。
リアクションバイトもありますが、効率よくバスをヒットするには食性に訴えて喰わせるのが
最も理にかなっています。
こと喰わせ力だけを考えるのであれば、ノーシンカーリグが最強でしょう。なぜなら、最も
自然な動きでフックの先にはワームしかついていないのですから。スプリットショットリグも
噛み潰しオモリより先がフリーの状態ですので、ノーシンカーほどではないものの、喰わせ
力は高いですね。これにジグヘッドリグが続くと思います。これらのリグは、喰わせ力という
意味では常吉よりも上でしょう。実際、強烈なタフコンディションでは、常吉リグでは喰わせ
られないのに、ノーシンカーリグやスプリットショットリグなら喰ってくるということがままあり
ます。
一方、常吉リグは構造上、フックの下にリーダーとシンカーがあるため、ワームに自然な
アクションをつけることが難しい。バスに違和感を与えないアクションを心がけることを常に
要求されるリグともいえます。また、小バスがかかったときなど、かかった魚が暴れることで、
リグが滅茶苦茶に絡むことをしばしば経験します。そして、バスをフックアップするときに、
フックの下にリーダーあるため、バスの口の中に吸い込まれたワームにテンションがかかり
易く、他のリグよりワームがちぎれやすい印象があります。
しかし、常吉リグにはこれら欠点を上回って余りある種々の利点があるため、小生は今も
使い続けているのです。
(詳しくはこちらへ http://miyac2jp.naturum.ne.jp/e1342988.html)
これらをまとめると、
喰わせ力 横の釣り 縦の釣り リグの融通性・発展性
ノーシンカーリグ ◎ ◎ △ △
スプリットショットリグ 〇 ◎ △ △
ジグヘッドリグ 〇 〇 〇 △
常吉リグ △ 〇 ◎ ◎
◎非常に優れている 〇優れている △劣る
種々の利点がありバランスが良い常吉リグですが、さらに上を目指すなら利点を殺さずに
喰わせ力を高めるための工夫が必要になります。
<新しいリグの試作>
新しいリグを作るため、いろいろと試行錯誤を繰り返して、だいたいの姿が見えてきました。
基本は常吉リグですが、欠点である喰わせ力を強化する。つまり、常吉リグにノーシンカー
リグやスプリットショットリグ的な要素を入れれば良いことになります。
喰わせ力をあげる → リグの先端はフックで自然に動く
縦のアクションがつけやすい → シンカーは一番下で、ラインを張った状態にする
サスペンドしているベイトを演出
この二つは二律背反している要素ですが、これを合わせることは一見困難に思えます。そこで、
ルアーフィッシングだけに拘らず、エサ釣りの仕掛けも参考にして考えました。
船釣りの仕掛けで、胴付き仕掛けというのがあります。幹糸にエダスをつけて一番下に
オモリをつける仕掛けです。オモリをボトム近くに置いて、幹糸を張った状態でエダスに
つけたエサなどを喰わす釣りです。これを応用しようかと。
常吉リグの本来フックを結ぶ位置にエダスをつけて、その先にフックをつければ、船釣りの
胴付き仕掛けの簡易型になるかと。エダス(フックリーダーとします)の長さを工夫すれば、
常吉リグに近くなるし、エダスからシンカーまでのリーダー(シンカーリーダーとします)を短く
すれば、スプリットショットリグに近くなります。エダスからフックまではフリーになるので喰わ
せ力は向上し、シンカーが最も下にあるため、リフト・アンド・フォール、シェイキング、ボトム・
スイミングなど、縦の釣りも横の釣りにも対応できるかと思います。広く探るときは、フック
リーダーを長くしてシンカーリーダーを短めに、ピンポイントを探るときはフックリーダーを
短くして、シンカーリーダーを長めにすれば良いのです。
さて、この新しく考案したリグを名付けましょう。エダスをつけたリグなので、“エダスリグ”ですが、ここは少し格好良く、“ブランチショットリグ”とでも呼びましょう。
常吉リグ ブランチショットリグ
ここで問題が一つ。フックリーダーを幹糸に結ぶと、結節による強度低下が起こります。
大型がかかったときに、幹糸とフックリーダーが切れてしまったのでは意味がありませんね。
そこで、発想を変えて、幹糸にフックをつけて、シンカーリーダーを幹糸に結びつければ、
フックリーダーは幹糸からの通しになりますので、少なくともシンカーリーダーやフックも結び
目より強度はアップします。
幹糸にフックリーダーを結んだ場合 幹糸にシンカーリーダーを結んだ場合
これで、ライン強度の問題もできるだけクリア。あとは実際のフィールドで試すのみです。実践して結果が伴わないと何の意味もありませんから(笑)
常吉リグを中心に使ってきて、大概のシチュエーションで威力を発揮することは確認済みです。
しかし、常吉リグでは拾えないバスがいることも確か。そこで、常吉リグでも拾えないバスを捕る
ために新しいリグを考案するのが今後の目標です。
ライトリグを中心に使うときに一番重要視することが喰わせる能力、つまり喰わせ力です。
リアクションバイトもありますが、効率よくバスをヒットするには食性に訴えて喰わせるのが
最も理にかなっています。
こと喰わせ力だけを考えるのであれば、ノーシンカーリグが最強でしょう。なぜなら、最も
自然な動きでフックの先にはワームしかついていないのですから。スプリットショットリグも
噛み潰しオモリより先がフリーの状態ですので、ノーシンカーほどではないものの、喰わせ
力は高いですね。これにジグヘッドリグが続くと思います。これらのリグは、喰わせ力という
意味では常吉よりも上でしょう。実際、強烈なタフコンディションでは、常吉リグでは喰わせ
られないのに、ノーシンカーリグやスプリットショットリグなら喰ってくるということがままあり
ます。
一方、常吉リグは構造上、フックの下にリーダーとシンカーがあるため、ワームに自然な
アクションをつけることが難しい。バスに違和感を与えないアクションを心がけることを常に
要求されるリグともいえます。また、小バスがかかったときなど、かかった魚が暴れることで、
リグが滅茶苦茶に絡むことをしばしば経験します。そして、バスをフックアップするときに、
フックの下にリーダーあるため、バスの口の中に吸い込まれたワームにテンションがかかり
易く、他のリグよりワームがちぎれやすい印象があります。
しかし、常吉リグにはこれら欠点を上回って余りある種々の利点があるため、小生は今も
使い続けているのです。
(詳しくはこちらへ http://miyac2jp.naturum.ne.jp/e1342988.html)
これらをまとめると、
喰わせ力 横の釣り 縦の釣り リグの融通性・発展性
ノーシンカーリグ ◎ ◎ △ △
スプリットショットリグ 〇 ◎ △ △
ジグヘッドリグ 〇 〇 〇 △
常吉リグ △ 〇 ◎ ◎
◎非常に優れている 〇優れている △劣る
種々の利点がありバランスが良い常吉リグですが、さらに上を目指すなら利点を殺さずに
喰わせ力を高めるための工夫が必要になります。
<新しいリグの試作>
新しいリグを作るため、いろいろと試行錯誤を繰り返して、だいたいの姿が見えてきました。
基本は常吉リグですが、欠点である喰わせ力を強化する。つまり、常吉リグにノーシンカー
リグやスプリットショットリグ的な要素を入れれば良いことになります。
喰わせ力をあげる → リグの先端はフックで自然に動く
縦のアクションがつけやすい → シンカーは一番下で、ラインを張った状態にする
サスペンドしているベイトを演出
この二つは二律背反している要素ですが、これを合わせることは一見困難に思えます。そこで、
ルアーフィッシングだけに拘らず、エサ釣りの仕掛けも参考にして考えました。
船釣りの仕掛けで、胴付き仕掛けというのがあります。幹糸にエダスをつけて一番下に
オモリをつける仕掛けです。オモリをボトム近くに置いて、幹糸を張った状態でエダスに
つけたエサなどを喰わす釣りです。これを応用しようかと。
常吉リグの本来フックを結ぶ位置にエダスをつけて、その先にフックをつければ、船釣りの
胴付き仕掛けの簡易型になるかと。エダス(フックリーダーとします)の長さを工夫すれば、
常吉リグに近くなるし、エダスからシンカーまでのリーダー(シンカーリーダーとします)を短く
すれば、スプリットショットリグに近くなります。エダスからフックまではフリーになるので喰わ
せ力は向上し、シンカーが最も下にあるため、リフト・アンド・フォール、シェイキング、ボトム・
スイミングなど、縦の釣りも横の釣りにも対応できるかと思います。広く探るときは、フック
リーダーを長くしてシンカーリーダーを短めに、ピンポイントを探るときはフックリーダーを
短くして、シンカーリーダーを長めにすれば良いのです。
さて、この新しく考案したリグを名付けましょう。エダスをつけたリグなので、“エダスリグ”ですが、ここは少し格好良く、“ブランチショットリグ”とでも呼びましょう。
常吉リグ ブランチショットリグ
ここで問題が一つ。フックリーダーを幹糸に結ぶと、結節による強度低下が起こります。
大型がかかったときに、幹糸とフックリーダーが切れてしまったのでは意味がありませんね。
そこで、発想を変えて、幹糸にフックをつけて、シンカーリーダーを幹糸に結びつければ、
フックリーダーは幹糸からの通しになりますので、少なくともシンカーリーダーやフックも結び
目より強度はアップします。
幹糸にフックリーダーを結んだ場合 幹糸にシンカーリーダーを結んだ場合
これで、ライン強度の問題もできるだけクリア。あとは実際のフィールドで試すのみです。実践して結果が伴わないと何の意味もありませんから(笑)
2011年12月19日
第21回 常識?非常識?
今回はバスフィッシングにおける常識・非常識です。
バスフィッシングの成書を読んだり、人から聞いた話で、アレッ!これは違うんじゃないかなって、疑問に思うことがあります。そんなこんなを自分なりに考えてみました。結構長いので、暇なときに読んでくださいね。
続きを読む
バスフィッシングの成書を読んだり、人から聞いた話で、アレッ!これは違うんじゃないかなって、疑問に思うことがあります。そんなこんなを自分なりに考えてみました。結構長いので、暇なときに読んでくださいね。
続きを読む
2011年12月19日
第20回 釣りの記録術
今回は釣りの記録術です。
頑張って釣行しているのに、なかなかステップアップできないときがあります。
そんなときに頼りになるのが、過去の釣行記録です。
バスフィッシングはシーズナル・パターンを読んで、戦略を組み立てていく釣り
ですので、自分独自のデータがあれば、これほど心強いものはありません。
釣りプロと我々素人バサーとの決定的な違いは、小手先のテクニックじゃなく、
この蓄積されたデータ量の違いから生まれる引き出しの数でしょうね。
なあに、釣りを生業にしていない素人の我々がプロと同じことはする必要はあり
ませんが、データにして残しておくと今後の釣行で役に立ちます。ノートでもパソ
コンでファイリング・ソフトを使って残すこともできますね。
釣行の日付、場所、天候、気温、ヒットルアーとそのときの状況を簡単に記録して
おくだけでも、今後の参考になります。できれば、ヒット・ポイントの略図を手書きで
残しておくのも有用ですね。
そこで、ブログを利用してはいかかでしょうか?公開非公開は問いません。
とにかく自分の足跡を残しておくことです。
詳しく書き残して、非公開にするも良し。大切なところは秘密にして公開しても良し。
上手に使えば、きっと役に立つと思いますよ
頑張って釣行しているのに、なかなかステップアップできないときがあります。
そんなときに頼りになるのが、過去の釣行記録です。
バスフィッシングはシーズナル・パターンを読んで、戦略を組み立てていく釣り
ですので、自分独自のデータがあれば、これほど心強いものはありません。
釣りプロと我々素人バサーとの決定的な違いは、小手先のテクニックじゃなく、
この蓄積されたデータ量の違いから生まれる引き出しの数でしょうね。
なあに、釣りを生業にしていない素人の我々がプロと同じことはする必要はあり
ませんが、データにして残しておくと今後の釣行で役に立ちます。ノートでもパソ
コンでファイリング・ソフトを使って残すこともできますね。
釣行の日付、場所、天候、気温、ヒットルアーとそのときの状況を簡単に記録して
おくだけでも、今後の参考になります。できれば、ヒット・ポイントの略図を手書きで
残しておくのも有用ですね。
そこで、ブログを利用してはいかかでしょうか?公開非公開は問いません。
とにかく自分の足跡を残しておくことです。
詳しく書き残して、非公開にするも良し。大切なところは秘密にして公開しても良し。
上手に使えば、きっと役に立つと思いますよ
2011年12月19日
第19回 基本テクニック
今回は 実践の基本テクニックです。
といってもそれほど偉そうなことではありません。私自身、テクニックがあるとは
思っていませんし、こだわっている訳でもありません。必要最小限のテクニックさえ
あれば、後は頭を働かせてバスを仕留めてください。
<キャスティング>
①オーバーヘッド・キャスティング:基本中の基本。剣道の面のように頭の真上に振り
かぶってキャスティングする方法。
②サイドハンド・キャスティング:ロッドを横に弧を描くようにしてキャスティングする方法。
頭上に障害物があるときに有効。
③アンダーハンド・キャスティング:左右・頭上に障害物があるときに有効。飛距離はでません。
④ピッチング:私はあまり使いません。スピニング・タックルでどこまで有用か疑問です。
私はほとんどオーバーヘッド・キャスティングで釣りしています。周囲に障害物がなければ、
なんら不都合も感じないからです。
<アタリの取り方>
アタリにはいろいろな種類があります。それぞれ出方が違うので集中を途切れさせないように
してください。
・コツコツしたアタリ:これが一番多いですね。バスがワームを咀嚼しています。
少し待ってからフッキングです
・もたれアタリ:ロッドティップに重みだけを感じるアタリです。バスがワームをくわえて、
じっとしている状態です。デカバスに多いですね。これは即フッキングです
・ひったくりアタリ:いきなりロッドティップを引き込むようなアタリ。小バスが多いですが、
活性が高いデカバスの場合もあります。即フッキングです
・ラインのアタリ:これって結構多いんですよ。フォール中にラインが引き込まれる、着底した
頃にラインが横に走るなどなど。くわえたバスがこちらに泳いでいるときはラインが変に緩んだ
りします。ほとんどは即フッキングでOK ラインのアタリを見逃さないようにしましょう。
<フッキング>
ライトリグのときのフッキングは基本的にソフトでOKです。せいぜい4lbのラインを
使っているのですから、<強い合わせをするとラインが傷んでしまいます。その意味でも、
フックは貫通性が優れている細軸の方が良いですね。細軸のマス針を使っているときなどは
特にソフトで十分です。
場合によっては、エリアフィッシングで使う、巻き合わせという裏技もあります
ただし、太軸のオフセットフックを使用しているときには大きな強い合わせが必要かもしれ
ません。しかし、それではライトリグの特長を殺しかねませんから注意が必要です。
<やり取り>
オープンウォーターの場合はリールのドラグをできるだけ弱く設定してください。
40㎝台のバスが掛かったときにドラグを強く締めていると簡単にラインを切られます
掛かったバスは前後左右・上下に逃げ回りますから、それに合わせてロッドのしなりを最大限
利用できる方向に操作してください。バスが引くときには巻かずに、こちらを向いたときにラ
インを巻き取ります。いわゆるポンピングです。不意の突進には上半身を前屈させ、ライン
のテンションが強くなりすぎないようにしてください。
ライトラインですので、ロッド、リールそして腕や上半身、貴方自身が釣り具になって、
全身を使ってやり取りします。いや~、興奮ものですよ、本当
やり取り中にバスがジャンプ!興奮ものですよ
バスは短距離ダッシュが得意ですが、長距離の泳ぎは苦手です。短距離選手であってもマラ
ソンランナーではありません。やり取りしているうちに酸素欠乏状態になって浮いてきます。
そうなれば貴方の勝ちです。デカバスをランディングして勝利の美酒に酔いましょう
☆ラインディングのコツ☆
オカッパリのときは、玉網を使った方が安全ですね。足場が高いときなどは特に必要です。
大型のフィッシュクリッパーでランディングすることもできますが、かなりアクロバティック
になりますよ
フローターのときには、焦らずにバスを十分に酸欠状態にして、フローターのサイドに誘導
してハンドランディングするのが基本でしょう。浮いてきたときに同行者にランディングして
もらうのも安全な方法です。
といってもそれほど偉そうなことではありません。私自身、テクニックがあるとは
思っていませんし、こだわっている訳でもありません。必要最小限のテクニックさえ
あれば、後は頭を働かせてバスを仕留めてください。
<キャスティング>
①オーバーヘッド・キャスティング:基本中の基本。剣道の面のように頭の真上に振り
かぶってキャスティングする方法。
②サイドハンド・キャスティング:ロッドを横に弧を描くようにしてキャスティングする方法。
頭上に障害物があるときに有効。
③アンダーハンド・キャスティング:左右・頭上に障害物があるときに有効。飛距離はでません。
④ピッチング:私はあまり使いません。スピニング・タックルでどこまで有用か疑問です。
私はほとんどオーバーヘッド・キャスティングで釣りしています。周囲に障害物がなければ、
なんら不都合も感じないからです。
<アタリの取り方>
アタリにはいろいろな種類があります。それぞれ出方が違うので集中を途切れさせないように
してください。
・コツコツしたアタリ:これが一番多いですね。バスがワームを咀嚼しています。
少し待ってからフッキングです
・もたれアタリ:ロッドティップに重みだけを感じるアタリです。バスがワームをくわえて、
じっとしている状態です。デカバスに多いですね。これは即フッキングです
・ひったくりアタリ:いきなりロッドティップを引き込むようなアタリ。小バスが多いですが、
活性が高いデカバスの場合もあります。即フッキングです
・ラインのアタリ:これって結構多いんですよ。フォール中にラインが引き込まれる、着底した
頃にラインが横に走るなどなど。くわえたバスがこちらに泳いでいるときはラインが変に緩んだ
りします。ほとんどは即フッキングでOK ラインのアタリを見逃さないようにしましょう。
<フッキング>
ライトリグのときのフッキングは基本的にソフトでOKです。せいぜい4lbのラインを
使っているのですから、<強い合わせをするとラインが傷んでしまいます。その意味でも、
フックは貫通性が優れている細軸の方が良いですね。細軸のマス針を使っているときなどは
特にソフトで十分です。
場合によっては、エリアフィッシングで使う、巻き合わせという裏技もあります
ただし、太軸のオフセットフックを使用しているときには大きな強い合わせが必要かもしれ
ません。しかし、それではライトリグの特長を殺しかねませんから注意が必要です。
<やり取り>
オープンウォーターの場合はリールのドラグをできるだけ弱く設定してください。
40㎝台のバスが掛かったときにドラグを強く締めていると簡単にラインを切られます
掛かったバスは前後左右・上下に逃げ回りますから、それに合わせてロッドのしなりを最大限
利用できる方向に操作してください。バスが引くときには巻かずに、こちらを向いたときにラ
インを巻き取ります。いわゆるポンピングです。不意の突進には上半身を前屈させ、ライン
のテンションが強くなりすぎないようにしてください。
ライトラインですので、ロッド、リールそして腕や上半身、貴方自身が釣り具になって、
全身を使ってやり取りします。いや~、興奮ものですよ、本当
やり取り中にバスがジャンプ!興奮ものですよ
バスは短距離ダッシュが得意ですが、長距離の泳ぎは苦手です。短距離選手であってもマラ
ソンランナーではありません。やり取りしているうちに酸素欠乏状態になって浮いてきます。
そうなれば貴方の勝ちです。デカバスをランディングして勝利の美酒に酔いましょう
☆ラインディングのコツ☆
オカッパリのときは、玉網を使った方が安全ですね。足場が高いときなどは特に必要です。
大型のフィッシュクリッパーでランディングすることもできますが、かなりアクロバティック
になりますよ
フローターのときには、焦らずにバスを十分に酸欠状態にして、フローターのサイドに誘導
してハンドランディングするのが基本でしょう。浮いてきたときに同行者にランディングして
もらうのも安全な方法です。
2011年12月18日
第18回 ワーム(実践)
今回はワーミングの実践です。気合い入れて行きましょう
<戦略>
私が常に大切にしている方針は、
“ヒットワームは豆バスに聞け”
です。
その季節、そのフィールドの状況によって、バスの食性は大きく変わります。しかし、
私の経験では、ランカークラスのバスも20㎝にも満たない豆バスも食性はほぼ
同じです。
豆バスのヒット率が高いワームがその日のヒットワームという場合が多い。豆バスの食性
を探ることが、ランカーバスへの早道だと信じています。これが、“ヒットワームは豆バスに
聞け”です。豆バスがいろいろと我々バサーに教えてくれるのです。豆バスがアタって来た
からといって毛嫌いしないでくださいね。
その上で、私が実際に行っている戦略は、バスはワームの形に反応しているのか、
カラーに反応しているのかを調べることです。
まず、自信がある小型のワームをパイロットワームとして実釣開始します。カラーはその
時の水質によって決めますが、必ずしも基本通りでなくても構いません。いろいろカラーを
変えたり、アクションを変えたりして、バスの反応を見ます。ここで以下のように考えてく
ださい。
・複数のカラーでヒット → ワームのカラーではなく形に反応
・単一のカラーに反応が良い → カラーに反応
・反応なし → その形には反応していない
次に、ヒットワームと同じカラーで、大きさや形が違うワームに変更してみてください。
それでヒットすれば、バスはカラーに反応していると考えて間違いありません。ヒットしない
ときは、バスはパイロットワームの形に反応していることになります。
いろいろな形のワームでも反応するときは、バスの活性が非常に高いときですから、これは
数釣りのチャンスですよ
パイロットワームでヒットしないときは、違うワームで最初から同じことを試してください。
それでも反応がないときは、シンカーを変更してアクションに変化を付けてみたり、リグの変更
を試みてください。意外とシンカーを交換するだけで喰いが変わってくるものですよ
簡単に実践方法を説明しましたが、これだけ試すにしてもかなり多くのことをしなければなり
ませんね。実際はもっと多くのことを考えて実践しなくてはなりません。ワーミングは奥が深い
んです。
では、効率よくヒットワーム(ヒットパターンといってもいいでしょう)を探す方法はないで
しょうか?
私は、自分のホームグラウンドを持つことだと思います。そのフィールドに通って、シーズナル
・パターンに精通することが何より大切だと確信しています。どれだけ有名なバサーでも、御当地
名人には敵わないと思いますよ。バス釣りは通ってなんぼの世界なのですから。
☆ワームの常識・非常識☆
成書によると、デカバスほど大きなワームを好むとあります。これって本当でしょうか?
私の経験から言うと、ちょっと違うんじゃないかと。特にオカッパリやフローターでアプローチ
できるポイントでは当てはまらないと思います。
では、どのように考えれば良いのでしょうか?
岸寄りにいるバスたちが、何をエサにしているのかを探ることがヒントになります。漁港など
の小さなエリアに入っているバスは、大小にかかわらず、動きが良い魚をエサにしているとは考
えにくい。
基本的に、バスは泳ぎが下手くそな魚と言われています。長距離を泳げるような体型はしてい
ないし、アユのように俊敏に動くこともできません。ということは、エサにしやすいのは、動き
が遅い甲殻類が考えやすいですね。私は、琵琶湖北湖の場合、スジエビ(湖産エビ)が最も多い
んじゃないかと思いますが、これを模したワームが効果的なのは想像できると思います。
結論的には、
エビを模したワーム → 大小関わらず、バスの大好物
大型のワーム → 小バスは喰えないので、大型バスが喰ってくる。
しかし、エビを模したワームより喰いが悪い
ということになります。岸寄りであれば、ランカーバスもスジエビを好んでエサとしてい
るんです。実際にランカーバスを小型ワームでヒットさせた経験が何度となくありますよ。
私がパイロットワームに小型ワームを推奨する理由がここにあります。
<戦略>
私が常に大切にしている方針は、
“ヒットワームは豆バスに聞け”
です。
その季節、そのフィールドの状況によって、バスの食性は大きく変わります。しかし、
私の経験では、ランカークラスのバスも20㎝にも満たない豆バスも食性はほぼ
同じです。
豆バスのヒット率が高いワームがその日のヒットワームという場合が多い。豆バスの食性
を探ることが、ランカーバスへの早道だと信じています。これが、“ヒットワームは豆バスに
聞け”です。豆バスがいろいろと我々バサーに教えてくれるのです。豆バスがアタって来た
からといって毛嫌いしないでくださいね。
その上で、私が実際に行っている戦略は、バスはワームの形に反応しているのか、
カラーに反応しているのかを調べることです。
まず、自信がある小型のワームをパイロットワームとして実釣開始します。カラーはその
時の水質によって決めますが、必ずしも基本通りでなくても構いません。いろいろカラーを
変えたり、アクションを変えたりして、バスの反応を見ます。ここで以下のように考えてく
ださい。
・複数のカラーでヒット → ワームのカラーではなく形に反応
・単一のカラーに反応が良い → カラーに反応
・反応なし → その形には反応していない
次に、ヒットワームと同じカラーで、大きさや形が違うワームに変更してみてください。
それでヒットすれば、バスはカラーに反応していると考えて間違いありません。ヒットしない
ときは、バスはパイロットワームの形に反応していることになります。
いろいろな形のワームでも反応するときは、バスの活性が非常に高いときですから、これは
数釣りのチャンスですよ
パイロットワームでヒットしないときは、違うワームで最初から同じことを試してください。
それでも反応がないときは、シンカーを変更してアクションに変化を付けてみたり、リグの変更
を試みてください。意外とシンカーを交換するだけで喰いが変わってくるものですよ
簡単に実践方法を説明しましたが、これだけ試すにしてもかなり多くのことをしなければなり
ませんね。実際はもっと多くのことを考えて実践しなくてはなりません。ワーミングは奥が深い
んです。
では、効率よくヒットワーム(ヒットパターンといってもいいでしょう)を探す方法はないで
しょうか?
私は、自分のホームグラウンドを持つことだと思います。そのフィールドに通って、シーズナル
・パターンに精通することが何より大切だと確信しています。どれだけ有名なバサーでも、御当地
名人には敵わないと思いますよ。バス釣りは通ってなんぼの世界なのですから。
☆ワームの常識・非常識☆
成書によると、デカバスほど大きなワームを好むとあります。これって本当でしょうか?
私の経験から言うと、ちょっと違うんじゃないかと。特にオカッパリやフローターでアプローチ
できるポイントでは当てはまらないと思います。
では、どのように考えれば良いのでしょうか?
岸寄りにいるバスたちが、何をエサにしているのかを探ることがヒントになります。漁港など
の小さなエリアに入っているバスは、大小にかかわらず、動きが良い魚をエサにしているとは考
えにくい。
基本的に、バスは泳ぎが下手くそな魚と言われています。長距離を泳げるような体型はしてい
ないし、アユのように俊敏に動くこともできません。ということは、エサにしやすいのは、動き
が遅い甲殻類が考えやすいですね。私は、琵琶湖北湖の場合、スジエビ(湖産エビ)が最も多い
んじゃないかと思いますが、これを模したワームが効果的なのは想像できると思います。
結論的には、
エビを模したワーム → 大小関わらず、バスの大好物
大型のワーム → 小バスは喰えないので、大型バスが喰ってくる。
しかし、エビを模したワームより喰いが悪い
ということになります。岸寄りであれば、ランカーバスもスジエビを好んでエサとしてい
るんです。実際にランカーバスを小型ワームでヒットさせた経験が何度となくありますよ。
私がパイロットワームに小型ワームを推奨する理由がここにあります。
2011年12月18日
第17回 ワーム(種類・カラー)
数えると、もう17回。そろそろネタ切れの感がありますが、頑張って更新します
さてさて、シーズナル・パターンやタックルを説明しましたが、やはりライトリグの
時にはどんなワームが良いか気がかりだと思います。本当は秘密にしたいところですが、
その一部をご紹介しましょう。
<ワームの種類>
ストレート、グラブ、カーリーテール、シャッド、パドルテール、チューブなどなど、
いろいろな種類がありますが、実釣でどれを選択したらいいのか迷ってしまいます。
そんな時、リグとの相性、そのポイントのバスとの相性などを考えて選択していかなけ
ればなりません。それぞれのワームの特性を知ることが第一ですね。
ストレートワーム
これが一番、売り出されている種類が多いでしょうね。名前の通り、ミミズみたいな形をしていますがバスはこれをベイトフィッシュと勘違いするようです。つまり、このワームの場合、ミミズみたいなクネクネしている動きより、ベイトのような動きをさせた方が効果的と言うことになりますね。
スイミング、ボトムポンピング、リフト&フォールなど種々の動きが可能です。私が最も多用するワームです。
※例外的にネコリグはこのクネクネした動きでアピールするリグです。
相性が良いリグ:常吉リグ、ジグヘッドリグ、スプリットショットリグ、ノーシンカーリグ、
ネコリグ
グラブ
芋虫みたいなボディにカールした尻尾。ボディは太くて大きいので飛距離が出るし、ゆっくりフォールするのでアピールも大。これを多用されるバサーも多いみたいですね。ノーシンカーリグで、ゆっくり水面を引いてくるグラビングバズはバスがトップを気にしている時に効果大とのこと。私はこれからワーミングを
始めましたが、最近はあまり使用していません。
相性が良いリグ:ジグヘッドリグ、テキサスリグ、ノーシンカーリグ、スプリットショットリグ
カーリーテール
リングがつながったようなギザギザボディに、小さなカールした尻尾。結構、アピール力が強いワームです。成書にはギザギザのリングの空いたに気泡が入り込み、これがバスにアピールするとありますが、このギザギザが起こす水流も見逃してはならない効果だと思います。私はストレートワームの外しに使います。
相性が良いリグ:常吉リグ、ジグヘッドリグ、スプリットショットリグ、
ノーシンカーリグ
シャッド
独特のシルエットを持った小さなフィッシュテールが、水中ではあたかもベイトフィッシュが尻尾を振って泳いでいるように見えます。最も魚に似せているワームを行っても良いかもしれません。このワームはテールが小刻みに振るようにアクションしないと意味がありませんので、常にスイミングをさせないとアピールが弱くなります。私はシェイキングを多用しますので、あまり使いません。
相性が良いリグ:ジグヘッド、ノーシンカーなど、しっかり泳がせることができるリグ
パドルテール
船の櫂に似ていることから、パドルと呼ばれていますが、固定を泳ぐ魚や甲殻類を模したもとされています。パドルのような尻尾を揺らすことでバスにアピールします。尻尾に縦に割を入れて、あたかもザリガニのような動きになるようです。常吉リグとは余り相性が良くないようで、私はあまり使いません。
相性が良いリグ:ジグヘッド、常吉リグ以外
チューブ
イカやタコに似ていることからスクイッドとも呼ばれる。2通りの使い方があり、一つは、中に空気が入り浮力はあることからスプリットショットリグと相性が良く、シンカーはボトムに着いているけれど、ワームはユラユラとボトムの上を漂わせることでアピールする方法。もう一つはジグヘッドをボディに入れ、スパイラルフォールを演出する方法。いずれにしても、常吉リグとは相性が良くないので、私はあまり使いません。
相性が良いリグ:スプリットショットリグ、ジグヘッドリグ
その他
上記以外にも様々なワームが考案されています。エビなどの甲殻類を模したクローやイモリを
模したリザードなど、バスのエサに近いシルエットのワームが多いですね。意外と、これが爆釣
するってことも多いんですよ。
<ワームのカラー>
さて、ワームの形はよく分かった。しかし、実釣の上で気になるのが、ワームの色ですね。
種々の色が考案されていますが、実際に効果的なカラーって分かり辛いですね。
一般的には、
クリアな水質 → ナチュラルカラー
マッディな水質 → 派手なカラー
といわれています。
私もこれは否定しませんし、まずはこれを基本に戦略を練ります。しかし、いくらクリア
ウォーターだからといっても、朝や夕の間詰めの時には、ナチュラルカラーではなかなか
ヒットしてくれないこともあります。
これを基本にして、当たらなければ少しずつ変化を付けて、その日のヒットカラーを見つけ
出すしかないです。
☆私のお勧めカラー
クリアな水質の時:シルバー、ウォーターメロンなど
マッディな水質の時:ブラウン、ジュンパグ、レッド、ラメ入りのものなど
さてさて、シーズナル・パターンやタックルを説明しましたが、やはりライトリグの
時にはどんなワームが良いか気がかりだと思います。本当は秘密にしたいところですが、
その一部をご紹介しましょう。
<ワームの種類>
ストレート、グラブ、カーリーテール、シャッド、パドルテール、チューブなどなど、
いろいろな種類がありますが、実釣でどれを選択したらいいのか迷ってしまいます。
そんな時、リグとの相性、そのポイントのバスとの相性などを考えて選択していかなけ
ればなりません。それぞれのワームの特性を知ることが第一ですね。
ストレートワーム
これが一番、売り出されている種類が多いでしょうね。名前の通り、ミミズみたいな形をしていますがバスはこれをベイトフィッシュと勘違いするようです。つまり、このワームの場合、ミミズみたいなクネクネしている動きより、ベイトのような動きをさせた方が効果的と言うことになりますね。
スイミング、ボトムポンピング、リフト&フォールなど種々の動きが可能です。私が最も多用するワームです。
※例外的にネコリグはこのクネクネした動きでアピールするリグです。
相性が良いリグ:常吉リグ、ジグヘッドリグ、スプリットショットリグ、ノーシンカーリグ、
ネコリグ
グラブ
芋虫みたいなボディにカールした尻尾。ボディは太くて大きいので飛距離が出るし、ゆっくりフォールするのでアピールも大。これを多用されるバサーも多いみたいですね。ノーシンカーリグで、ゆっくり水面を引いてくるグラビングバズはバスがトップを気にしている時に効果大とのこと。私はこれからワーミングを
始めましたが、最近はあまり使用していません。
相性が良いリグ:ジグヘッドリグ、テキサスリグ、ノーシンカーリグ、スプリットショットリグ
カーリーテール
リングがつながったようなギザギザボディに、小さなカールした尻尾。結構、アピール力が強いワームです。成書にはギザギザのリングの空いたに気泡が入り込み、これがバスにアピールするとありますが、このギザギザが起こす水流も見逃してはならない効果だと思います。私はストレートワームの外しに使います。
相性が良いリグ:常吉リグ、ジグヘッドリグ、スプリットショットリグ、
ノーシンカーリグ
シャッド
独特のシルエットを持った小さなフィッシュテールが、水中ではあたかもベイトフィッシュが尻尾を振って泳いでいるように見えます。最も魚に似せているワームを行っても良いかもしれません。このワームはテールが小刻みに振るようにアクションしないと意味がありませんので、常にスイミングをさせないとアピールが弱くなります。私はシェイキングを多用しますので、あまり使いません。
相性が良いリグ:ジグヘッド、ノーシンカーなど、しっかり泳がせることができるリグ
パドルテール
船の櫂に似ていることから、パドルと呼ばれていますが、固定を泳ぐ魚や甲殻類を模したもとされています。パドルのような尻尾を揺らすことでバスにアピールします。尻尾に縦に割を入れて、あたかもザリガニのような動きになるようです。常吉リグとは余り相性が良くないようで、私はあまり使いません。
相性が良いリグ:ジグヘッド、常吉リグ以外
チューブ
イカやタコに似ていることからスクイッドとも呼ばれる。2通りの使い方があり、一つは、中に空気が入り浮力はあることからスプリットショットリグと相性が良く、シンカーはボトムに着いているけれど、ワームはユラユラとボトムの上を漂わせることでアピールする方法。もう一つはジグヘッドをボディに入れ、スパイラルフォールを演出する方法。いずれにしても、常吉リグとは相性が良くないので、私はあまり使いません。
相性が良いリグ:スプリットショットリグ、ジグヘッドリグ
その他
上記以外にも様々なワームが考案されています。エビなどの甲殻類を模したクローやイモリを
模したリザードなど、バスのエサに近いシルエットのワームが多いですね。意外と、これが爆釣
するってことも多いんですよ。
<ワームのカラー>
さて、ワームの形はよく分かった。しかし、実釣の上で気になるのが、ワームの色ですね。
種々の色が考案されていますが、実際に効果的なカラーって分かり辛いですね。
一般的には、
クリアな水質 → ナチュラルカラー
マッディな水質 → 派手なカラー
といわれています。
私もこれは否定しませんし、まずはこれを基本に戦略を練ります。しかし、いくらクリア
ウォーターだからといっても、朝や夕の間詰めの時には、ナチュラルカラーではなかなか
ヒットしてくれないこともあります。
これを基本にして、当たらなければ少しずつ変化を付けて、その日のヒットカラーを見つけ
出すしかないです。
☆私のお勧めカラー
クリアな水質の時:シルバー、ウォーターメロンなど
マッディな水質の時:ブラウン、ジュンパグ、レッド、ラメ入りのものなど
2011年12月17日
第16回 フローター(フローターにしかできないこと、その2)
今回はフローターにしかできない攻め方のその2です。
☆バスボートではできないこと
バスボートは当然、機動性があり、大きなフィールドでも、広く大きく探ることが
できますし、エンジンとエレキモーターで移動ですので、フローターに比べて長時
間の釣りにも適しています。しかし、そんな憧れのバスボートでもできないのに
フローターなら簡単にできることがあります
特に浮力が大きい、U型やH型が有利のですが、バスボートが入れないような
シャローエリアがターゲットになります。スポーニング・シーズンなど水深1mも
満たない浅場に大型バスがいることが多いので、そんなポイントではフローターの
方が断然有利です。パラ葦の中に入ることもバスボートでは困難ですからね。バス
はパラ葦を好むことが多いんです
水面までウィードが伸びているポイントでも、スクリューを使わないフローターなら
問題なくアプローチができます。夏のピーカンでもウィード帯なら釣りになります
からね
また、テトラポッドでできている沖堤などは、安全上、バスボートではぎりぎりまで
寄せるのは困難ですが、ゴムボート素材でできているフローターなら安心して近づけま
す。少しの波でもフィンで調節して問題なし
こんなテトラの沖堤では、デカバスはテトラの際を回遊したり、テトラの隙間に身を
潜めてベイトを狙っていることが多いので、バスボートよりフローターの方が有利に
なるのです。
橋脚の下や水面まで覆い被さっている木の下なんかも、バスボートではアプローチ
できないことが多いですよね。
あの美味しそうな夏のピーカンのシェードを攻めることができないなんて
フローターの特徴として、移動がフィンなので、スクリューで移動するボートよりバス
に与えるプレッシャーが弱いのも事実です。また、バスボートに比べてシルエットが
小さいのも、プレッシャーを与えにくいようです。極端な話、フローターで移動していると、
バスやギルの群がついて来るくらいです
移動が広範囲にできないために、狙ったポイントをじっくり攻めなければならないのも
良い方向に働きます。じっくり攻めることによって、そのポイントの状況やシーズナル・
パターンを熟知することができるので、この知識と経験は後々財産になるんですよ
最後に、スポーニングで超有名な乙女が池のように、最近バスボートが入れなくなって
いるフィールドもあります。そんなところでもフローターならOK。美味しい思いをさせ
て頂いています。
(2011年5月、63㎝・6.5lb、乙女が池)
(2012年5月、65㎝・10.5lb、乙女が池)
以上を考えると、フローターで攻めると有利なポイントが見えてきませんか?
ここにご紹介していない種々のスキルがありますが、それは秘密
それはフィールドでご一緒できた時に説明致します。
☆バスボートではできないこと
バスボートは当然、機動性があり、大きなフィールドでも、広く大きく探ることが
できますし、エンジンとエレキモーターで移動ですので、フローターに比べて長時
間の釣りにも適しています。しかし、そんな憧れのバスボートでもできないのに
フローターなら簡単にできることがあります
特に浮力が大きい、U型やH型が有利のですが、バスボートが入れないような
シャローエリアがターゲットになります。スポーニング・シーズンなど水深1mも
満たない浅場に大型バスがいることが多いので、そんなポイントではフローターの
方が断然有利です。パラ葦の中に入ることもバスボートでは困難ですからね。バス
はパラ葦を好むことが多いんです
水面までウィードが伸びているポイントでも、スクリューを使わないフローターなら
問題なくアプローチができます。夏のピーカンでもウィード帯なら釣りになります
からね
また、テトラポッドでできている沖堤などは、安全上、バスボートではぎりぎりまで
寄せるのは困難ですが、ゴムボート素材でできているフローターなら安心して近づけま
す。少しの波でもフィンで調節して問題なし
こんなテトラの沖堤では、デカバスはテトラの際を回遊したり、テトラの隙間に身を
潜めてベイトを狙っていることが多いので、バスボートよりフローターの方が有利に
なるのです。
橋脚の下や水面まで覆い被さっている木の下なんかも、バスボートではアプローチ
できないことが多いですよね。
あの美味しそうな夏のピーカンのシェードを攻めることができないなんて
フローターの特徴として、移動がフィンなので、スクリューで移動するボートよりバス
に与えるプレッシャーが弱いのも事実です。また、バスボートに比べてシルエットが
小さいのも、プレッシャーを与えにくいようです。極端な話、フローターで移動していると、
バスやギルの群がついて来るくらいです
移動が広範囲にできないために、狙ったポイントをじっくり攻めなければならないのも
良い方向に働きます。じっくり攻めることによって、そのポイントの状況やシーズナル・
パターンを熟知することができるので、この知識と経験は後々財産になるんですよ
最後に、スポーニングで超有名な乙女が池のように、最近バスボートが入れなくなって
いるフィールドもあります。そんなところでもフローターならOK。美味しい思いをさせ
て頂いています。
(2011年5月、63㎝・6.5lb、乙女が池)
(2012年5月、65㎝・10.5lb、乙女が池)
以上を考えると、フローターで攻めると有利なポイントが見えてきませんか?
ここにご紹介していない種々のスキルがありますが、それは秘密
それはフィールドでご一緒できた時に説明致します。
2011年12月17日
第15回 フローター(フローターにしかできないこと、その1)
さて、フローターに乗ってみました。しかしなかなか釣果が上がりません
なぜでしょう?
私もフローターに乗り始めた頃は釣果が上がらず、毎回疲れだけが残ったものです。
しかし、ちょっとしたことに気がつけば、釣果が上がるようになりました。
<フローターにしかできない攻め方を覚えよう>
ウェーディングやバスボートにはできなくて、フローターならできる攻め方があります。
これを覚えると釣果アップすること間違いありません。
☆オカッパリやウェーディングではできないこと
もちろん、沖のストラクチャーを狙うことはオカッパリやウェーディングではできま
せんが、葦林でも威力を発揮します。
ウェダーの丈を超える水深の葦際や、離れた沖から葦際を狙うことができるのです。
スポーニング・シーズンには大型のバスが葦林に寄ってきます。コンタクト・ポイントで
あったり、回遊しながらベイトを追いかけていたり色々ですが、バスが付いていることには
変わりはありません。また、このバス連中は結構活性が高く、割と簡単にヒットさせること
ができます。しかし、物音などのバサーの気配には敏感で、ウェーディングでアプローチす
れば、それだけで警戒されていまいます。
そこで、ちょっと離れた沖から葦際にアプローチしてライトリグで攻めてみると、あら不
思議。簡単にバスがヒットします。このようなバスはワームのフォーリングで喰ってくることが
多いですよ
大型バスは葦林の奥にいるよりも葦際をうろうろしている場合が多く、葦林の中から狙わ
ざるを得ないウェーディングより有利です
以前にこんなことがありました。とある葦林にフローターで行ってみると、先行者にウェー
ディングをしているバサーが2人。結構葦林の中を歩き回って釣っていたので、バスは警戒
していて、さぞ釣りにくいと思っていましたが、ウェーディングではアプローチできない近
くの葦際で40アップがヒットしてきます。
どうやら、ウェーディングしているバサーのプレッシャーを嫌って、バスはこちらに移動
してきたようです。ウェーディングで苦戦しているバサーを横目に良い釣りができました。
ウェーディング様々でしたよ
ヒットさせたバスを葦際から離れることで沖に誘導することができますので、大型バス
でも4lbのようなライトラインでゲットできます(実際に私が釣ったロクマルは全て4lbの
フロロでゲットしました)。
葦林の中から攻めたのでは、ライトラインでは葦に巻かれて切られてしまいますので、
太いラインが必要になります。しかし、太いラインはバスに見切られてしまうので、どう
してもヒット率が下がってしまします。ライトラインの方がヒットさせる上では有利なの
です
万が一、葦林に逃げ込まれても、無理をせずにフローターを葦林の中に入れて、巻かれた
葦まで行けば、バスを回収することができるので、リグを無駄にすることも少なくなります
スポーニングシーズンで葦際でヒットさせたバスたち(2011年5月、41、52、58㎝)
なぜでしょう?
私もフローターに乗り始めた頃は釣果が上がらず、毎回疲れだけが残ったものです。
しかし、ちょっとしたことに気がつけば、釣果が上がるようになりました。
<フローターにしかできない攻め方を覚えよう>
ウェーディングやバスボートにはできなくて、フローターならできる攻め方があります。
これを覚えると釣果アップすること間違いありません。
☆オカッパリやウェーディングではできないこと
もちろん、沖のストラクチャーを狙うことはオカッパリやウェーディングではできま
せんが、葦林でも威力を発揮します。
ウェダーの丈を超える水深の葦際や、離れた沖から葦際を狙うことができるのです。
スポーニング・シーズンには大型のバスが葦林に寄ってきます。コンタクト・ポイントで
あったり、回遊しながらベイトを追いかけていたり色々ですが、バスが付いていることには
変わりはありません。また、このバス連中は結構活性が高く、割と簡単にヒットさせること
ができます。しかし、物音などのバサーの気配には敏感で、ウェーディングでアプローチす
れば、それだけで警戒されていまいます。
そこで、ちょっと離れた沖から葦際にアプローチしてライトリグで攻めてみると、あら不
思議。簡単にバスがヒットします。このようなバスはワームのフォーリングで喰ってくることが
多いですよ
大型バスは葦林の奥にいるよりも葦際をうろうろしている場合が多く、葦林の中から狙わ
ざるを得ないウェーディングより有利です
以前にこんなことがありました。とある葦林にフローターで行ってみると、先行者にウェー
ディングをしているバサーが2人。結構葦林の中を歩き回って釣っていたので、バスは警戒
していて、さぞ釣りにくいと思っていましたが、ウェーディングではアプローチできない近
くの葦際で40アップがヒットしてきます。
どうやら、ウェーディングしているバサーのプレッシャーを嫌って、バスはこちらに移動
してきたようです。ウェーディングで苦戦しているバサーを横目に良い釣りができました。
ウェーディング様々でしたよ
ヒットさせたバスを葦際から離れることで沖に誘導することができますので、大型バス
でも4lbのようなライトラインでゲットできます(実際に私が釣ったロクマルは全て4lbの
フロロでゲットしました)。
葦林の中から攻めたのでは、ライトラインでは葦に巻かれて切られてしまいますので、
太いラインが必要になります。しかし、太いラインはバスに見切られてしまうので、どう
してもヒット率が下がってしまします。ライトラインの方がヒットさせる上では有利なの
です
万が一、葦林に逃げ込まれても、無理をせずにフローターを葦林の中に入れて、巻かれた
葦まで行けば、バスを回収することができるので、リグを無駄にすることも少なくなります
スポーニングシーズンで葦際でヒットさせたバスたち(2011年5月、41、52、58㎝)
2011年12月17日
第14回 フローター(実践)
さて、フローターも必需品も用意しました。これから実戦開始です
<フローターバッシングに合ったタックル選び>
ライトリグですので、スピニングタックル中心です。
ロッドの長さは5~6ftで短いものが使いやすいでしょう。グリップが長いとキャスティング
しにくいですし、ロッドティップにラインが絡んだとき外しやすい長さが良いですね。万が一、
ラインがブレイクしてガイドに通し直すことになると、長い1pieceロッドなら一度陸に上がって
からでないと無理ですね
<適正なタックル数>
大型フローターといえど、4~5組もタックルを積むのは困難です。ライトリグに絞って
考えれば、タックルは1組で十分です。リグを交換する時間が無駄だと考えるのなら、2組
用意するのも良いでしょう。
ロッドホルダーに入れていると、キャスティングの時に引っかかるので注意が必要です
(慣れればなんてことはありませんが)
<入水の仕方>
ラウンド型の場合は、陸でフローターとフィンを装着してから後ろ向きに入水します。
U・H型の場合は浅場にフローターを浮かべて座ります。モデルによっては、フィンは座り
込んでから着けることができます。
入水時には転倒の危険性があるので、できるだけ足場の良いポイントにアプローチするよう
にしてください。
フィンを装着した後は、水中では水の抵抗で後ろ向きにしか歩くことができないので、
注意してください。陸の上でも、前向き歩きには危険が伴います。
<フローターの操船>
さて、なんとか水上に浮かぶことができました。ところで、どうやって操船すればいい
のでしょうか。オール付きじゃなければ、推進力はフィンで水をかくことで得ます。水泳
で言う“バタ足”ですね。後ろ向きに進むときには足を前にしてバタ足をするだけです。
回転や前進するときはコツが必要なので、身体で覚えるしかありません。
ラウンド型は前後左右に、ある程度は自由に動くことができます。しかし、U・H型の
場合は後ろ向きにしか進めないので、位置を調節するときはバックを進行方向に向けて
進むしかありません。少し慣れが必要です。
☆バスボートなどの引き波対処法☆
フローターバッシングしていると、突然の波にビックリさせられることが度々あります。
バスボートなどの引き波が多いですね。もし、波は来るのが分かっていたら、フローターの
フロントを波の進行方向に向けましょう。意外と簡単に乗り切れます。横から受けてしまう
と、フローターの上まで波が上がって来て怖い思いをしますよ。
<実釣>
無事に浮くことも移動することもできました。
さぁ、思いっきりフローターバッシングを楽しんでください。オカッパリの時にはアプローチ
できなかった良さ気なポイントを攻めてみましょう。オカッパリでは経験できないディープや
ストラクチャーの釣りも経験できますよ。
そして、バスがヒット!!
バスとの戦いの開始です。逃げ込まれるようなストラクチャーが近くにないときには、リール
のドラグを緩めてラインが出るようにし、全身を使ってバスの強い引きに対応しましょう。また、
フローターなら簡単にできることですが、フィンでかいて移動しバスを障害物から離していく
ことで安全にやり取りができます。また、強い引きにはドラグ、ロッド、バサーの身体以外に、
フローターの水の抵抗がバスの引きを緩和してくれるので、オカッパリよりラインブレイクが
少なくなります。40アップならフローターごと振り回されることもあります。でも、これが
楽しいんですよ!
やり取り中にランカーがジャンプ!興奮ものですよ
さて、目の覚めるようなデカバスがフローターの側に寄ってきました。いよいよランディング
です。このときに気を付けなければならないことは、フックがフローターに刺さらないようにす
ることです。焦ってしまって、無理矢理ヒットしたバスを近づけると暴れてフローターにフック
が刺さってしまうことがあります。焦る気持ちは分かりますが、ここはゆっくり引きを楽しみま
しょう。
ハンドランディングなら、フローターの横にゆっくり寄せてくるのが安全。ランディングネッ
トがあるとより安全ですね。
しまった、フローターにフックが刺さってしまった
さあ、どうしますか? パニックになってしまいがちですが、焦って刺さったフックを抜いて
はいけません。無理に抜くと穴が大きくなり空気漏れが激しくなります。フックが刺さったとき
は焦らずにそのまま岸に移動しましょう。
<陸に上がる>
十分にフローターバッシングを楽しみました。岸に上がる時間です。上がる手順の基本は入水
の逆を行うことです。フィンを履いていると後ろ向きにしか歩くことができませんので気を付け
てください。せっかく楽しい釣りができたのに、上がるときに転倒などしたのでは一日が台無し
になります。
これがフローターバッシングの一連の流れになりますが、気を付けなければならないことが
もう一つあります。
自分の体調と体力に気を遣うことです。フローターバッシング中の移動はフィンのキックに
よることが多いので、脚の筋肉に大きな負担がかかります。楽しさや好奇心のあまり広く移動
したくなりますが、筋肉を酷使したばかりに、痙攣が生じることがあります。痙攣したときには、
パニックを起こさず、痙攣した筋肉をゆっくりマッサージしてほぐしてください。ま、予防する
のが一番大切ですよ。
何にしても、安全第一です。これを心がけて思いっきり楽しみましょう
<フローターバッシングに合ったタックル選び>
ライトリグですので、スピニングタックル中心です。
ロッドの長さは5~6ftで短いものが使いやすいでしょう。グリップが長いとキャスティング
しにくいですし、ロッドティップにラインが絡んだとき外しやすい長さが良いですね。万が一、
ラインがブレイクしてガイドに通し直すことになると、長い1pieceロッドなら一度陸に上がって
からでないと無理ですね
<適正なタックル数>
大型フローターといえど、4~5組もタックルを積むのは困難です。ライトリグに絞って
考えれば、タックルは1組で十分です。リグを交換する時間が無駄だと考えるのなら、2組
用意するのも良いでしょう。
ロッドホルダーに入れていると、キャスティングの時に引っかかるので注意が必要です
(慣れればなんてことはありませんが)
<入水の仕方>
ラウンド型の場合は、陸でフローターとフィンを装着してから後ろ向きに入水します。
U・H型の場合は浅場にフローターを浮かべて座ります。モデルによっては、フィンは座り
込んでから着けることができます。
入水時には転倒の危険性があるので、できるだけ足場の良いポイントにアプローチするよう
にしてください。
フィンを装着した後は、水中では水の抵抗で後ろ向きにしか歩くことができないので、
注意してください。陸の上でも、前向き歩きには危険が伴います。
<フローターの操船>
さて、なんとか水上に浮かぶことができました。ところで、どうやって操船すればいい
のでしょうか。オール付きじゃなければ、推進力はフィンで水をかくことで得ます。水泳
で言う“バタ足”ですね。後ろ向きに進むときには足を前にしてバタ足をするだけです。
回転や前進するときはコツが必要なので、身体で覚えるしかありません。
ラウンド型は前後左右に、ある程度は自由に動くことができます。しかし、U・H型の
場合は後ろ向きにしか進めないので、位置を調節するときはバックを進行方向に向けて
進むしかありません。少し慣れが必要です。
☆バスボートなどの引き波対処法☆
フローターバッシングしていると、突然の波にビックリさせられることが度々あります。
バスボートなどの引き波が多いですね。もし、波は来るのが分かっていたら、フローターの
フロントを波の進行方向に向けましょう。意外と簡単に乗り切れます。横から受けてしまう
と、フローターの上まで波が上がって来て怖い思いをしますよ。
<実釣>
無事に浮くことも移動することもできました。
さぁ、思いっきりフローターバッシングを楽しんでください。オカッパリの時にはアプローチ
できなかった良さ気なポイントを攻めてみましょう。オカッパリでは経験できないディープや
ストラクチャーの釣りも経験できますよ。
そして、バスがヒット!!
バスとの戦いの開始です。逃げ込まれるようなストラクチャーが近くにないときには、リール
のドラグを緩めてラインが出るようにし、全身を使ってバスの強い引きに対応しましょう。また、
フローターなら簡単にできることですが、フィンでかいて移動しバスを障害物から離していく
ことで安全にやり取りができます。また、強い引きにはドラグ、ロッド、バサーの身体以外に、
フローターの水の抵抗がバスの引きを緩和してくれるので、オカッパリよりラインブレイクが
少なくなります。40アップならフローターごと振り回されることもあります。でも、これが
楽しいんですよ!
やり取り中にランカーがジャンプ!興奮ものですよ
さて、目の覚めるようなデカバスがフローターの側に寄ってきました。いよいよランディング
です。このときに気を付けなければならないことは、フックがフローターに刺さらないようにす
ることです。焦ってしまって、無理矢理ヒットしたバスを近づけると暴れてフローターにフック
が刺さってしまうことがあります。焦る気持ちは分かりますが、ここはゆっくり引きを楽しみま
しょう。
ハンドランディングなら、フローターの横にゆっくり寄せてくるのが安全。ランディングネッ
トがあるとより安全ですね。
しまった、フローターにフックが刺さってしまった
さあ、どうしますか? パニックになってしまいがちですが、焦って刺さったフックを抜いて
はいけません。無理に抜くと穴が大きくなり空気漏れが激しくなります。フックが刺さったとき
は焦らずにそのまま岸に移動しましょう。
<陸に上がる>
十分にフローターバッシングを楽しみました。岸に上がる時間です。上がる手順の基本は入水
の逆を行うことです。フィンを履いていると後ろ向きにしか歩くことができませんので気を付け
てください。せっかく楽しい釣りができたのに、上がるときに転倒などしたのでは一日が台無し
になります。
これがフローターバッシングの一連の流れになりますが、気を付けなければならないことが
もう一つあります。
自分の体調と体力に気を遣うことです。フローターバッシング中の移動はフィンのキックに
よることが多いので、脚の筋肉に大きな負担がかかります。楽しさや好奇心のあまり広く移動
したくなりますが、筋肉を酷使したばかりに、痙攣が生じることがあります。痙攣したときには、
パニックを起こさず、痙攣した筋肉をゆっくりマッサージしてほぐしてください。ま、予防する
のが一番大切ですよ。
何にしても、安全第一です。これを心がけて思いっきり楽しみましょう
2011年12月17日
第13回 フローター(必需品)
今回は、フローターバッシングでの必需品についてです。
☆フローター以外の必需品☆
<ウェダー>
下半身を水に浸ける釣りですから、ウェダーは必要です。チェストハイ・ブーツフットの
ものが一般的ですね。H型のモデルによってはウエストハイでも大丈夫ですが、チェスト
ハイの方が無難だと思います。
ウェダーの材質には、ナイロン、透湿素材(ゴアテックス、エントラントなど)、ネオプ
レーンとあります。
①ナイロン製ウェダー
ナイロン製の非透湿ウェダーで、ビギナーはこれを購入することが多よう
です。
利点:薄手で動きやすい。安価。
欠点:非透湿のため、夏場は中が蒸れる。冬場は冷たい。
②透湿素材のウェダー
ゴアテックスやエントラント、最近ではブリザテックなどの透湿防水素材を使ったウェダーです。
利点:透湿なので、夏でも快適。薄手で動きやすい。
欠点:素材によってはかなり高価になる。特にゴアテックス製は高級品で
普通3万円以上 薄手のため冬場は冷たい。
③ネオプレーン製のウェダー
ネオプレーン製の非透湿ウェダー。
利点:保温性に優れ、冷水でも体温を守ってくれます
欠点:非透湿のため夏場は蒸れる。比較的高価。
それぞれ特徴がありますが、一つに絞るとすると、透湿素材を使ったウェダーがお勧めです。
始めはナイロン製の非透湿ウェダーを購入して、本格的になって来たら、他のウェダーを購入
するのも良いと思います。
フローターバッシングの場合、フィンを付けて水中で漕ぐ動作を常に行いますので、ウェダー
の縫い目にかかる負担はウェーディング以上だと思います。結構早くから、縫い目やブーツとの
接合部から浸水してきます。あまりに高価なものを購入して長く使うより、安価なウェダーを
何回か購入し直す方が良いと思いますよ。
<フローター・フィン>
足ヒレのことですが、これがないとフローターは進みません。オール付きの場合はオールを漕いで移動できますが、位置の微調節はフィンでします。潜水用のフィンは大きすぎて代用はできませんので、専用のフィンを用意してください。
ウェダーのブーツにしっかり固定できるものを選んでください。また、長時間キックしていると、どうしても固定が緩んできますので、フィンセーバーを同時に購入することをお勧めします。
<ライフジャケット>
浮き袋で湖上に浮いて、しかも針が付いたものを扱うのですから、穴あき事故がおこることを常に考えておかなければなりません。万が一、穴が空いてしまったときの命綱です。
ウレタンフォームが入っているタイプは比較的安価ですが、できれば、膨張式のライフジャケットを購入するのがお勧めです。スペースが限られているので、少しでも小さい方が快適です。
☆あったら便利なグッズ☆
<ロッドホルダー>
これがあると、複数のロッドをフローターに積むことができます。各社から出ていますので、
自分のフローターに装着できるものを選んでください。
私はほとんどスピンニングタックル1セットで通すので、必要に感じたことはありません
<フローター用スカリ、ストリンガー>
釣ったバスを陸まで活かすためには、スカリまたはストリンガーが必要です。スカリは移動の時の抵抗になったり、かさばったり。私はストリンガーの方をよく使います。ZF184Hに乗った時はスカリも使いますよ。
<魚群探知機>
これがあると、釣果が伸びるとありますが、私は必要を感じません。これを使用しなければならない程のディープを攻めることが少ないですし、シーズナル・パターンからバスの動きを判断しますので、どうしても必要になるシーンに出くわすことがないからです。フィールドによっては必要になるかも知れません。
☆フローター以外の必需品☆
<ウェダー>
下半身を水に浸ける釣りですから、ウェダーは必要です。チェストハイ・ブーツフットの
ものが一般的ですね。H型のモデルによってはウエストハイでも大丈夫ですが、チェスト
ハイの方が無難だと思います。
ウェダーの材質には、ナイロン、透湿素材(ゴアテックス、エントラントなど)、ネオプ
レーンとあります。
①ナイロン製ウェダー
ナイロン製の非透湿ウェダーで、ビギナーはこれを購入することが多よう
です。
利点:薄手で動きやすい。安価。
欠点:非透湿のため、夏場は中が蒸れる。冬場は冷たい。
②透湿素材のウェダー
ゴアテックスやエントラント、最近ではブリザテックなどの透湿防水素材を使ったウェダーです。
利点:透湿なので、夏でも快適。薄手で動きやすい。
欠点:素材によってはかなり高価になる。特にゴアテックス製は高級品で
普通3万円以上 薄手のため冬場は冷たい。
③ネオプレーン製のウェダー
ネオプレーン製の非透湿ウェダー。
利点:保温性に優れ、冷水でも体温を守ってくれます
欠点:非透湿のため夏場は蒸れる。比較的高価。
それぞれ特徴がありますが、一つに絞るとすると、透湿素材を使ったウェダーがお勧めです。
始めはナイロン製の非透湿ウェダーを購入して、本格的になって来たら、他のウェダーを購入
するのも良いと思います。
フローターバッシングの場合、フィンを付けて水中で漕ぐ動作を常に行いますので、ウェダー
の縫い目にかかる負担はウェーディング以上だと思います。結構早くから、縫い目やブーツとの
接合部から浸水してきます。あまりに高価なものを購入して長く使うより、安価なウェダーを
何回か購入し直す方が良いと思いますよ。
<フローター・フィン>
足ヒレのことですが、これがないとフローターは進みません。オール付きの場合はオールを漕いで移動できますが、位置の微調節はフィンでします。潜水用のフィンは大きすぎて代用はできませんので、専用のフィンを用意してください。
ウェダーのブーツにしっかり固定できるものを選んでください。また、長時間キックしていると、どうしても固定が緩んできますので、フィンセーバーを同時に購入することをお勧めします。
<ライフジャケット>
浮き袋で湖上に浮いて、しかも針が付いたものを扱うのですから、穴あき事故がおこることを常に考えておかなければなりません。万が一、穴が空いてしまったときの命綱です。
ウレタンフォームが入っているタイプは比較的安価ですが、できれば、膨張式のライフジャケットを購入するのがお勧めです。スペースが限られているので、少しでも小さい方が快適です。
☆あったら便利なグッズ☆
<ロッドホルダー>
これがあると、複数のロッドをフローターに積むことができます。各社から出ていますので、
自分のフローターに装着できるものを選んでください。
私はほとんどスピンニングタックル1セットで通すので、必要に感じたことはありません
<フローター用スカリ、ストリンガー>
釣ったバスを陸まで活かすためには、スカリまたはストリンガーが必要です。スカリは移動の時の抵抗になったり、かさばったり。私はストリンガーの方をよく使います。ZF184Hに乗った時はスカリも使いますよ。
<魚群探知機>
これがあると、釣果が伸びるとありますが、私は必要を感じません。これを使用しなければならない程のディープを攻めることが少ないですし、シーズナル・パターンからバスの動きを判断しますので、どうしても必要になるシーンに出くわすことがないからです。フィールドによっては必要になるかも知れません。
2011年12月17日
第12回 フローター(フローターの紹介)
今回は、いよいよフローター(正式にはフロート・チューブ)についてです。
私がフローターに乗り始めた理由は、オカッパリだとどうしても攻められないポイントが
目の前にあっても指をくわえて見ていなければならなかったのが我慢できなかったからです
ところが、特定の師匠を持たない私ですから、何をどうして良いのやら、独学で学ぶしか
なく、そのため、私のフローターの使い方は一般的ではないと思います。やたらとライトリグ
を多用しますし、目の前でライズやチェイスがあっても、ミノーやトップウォータープラグを
使わないんです。それで釣果を上げられるのなら、それはそれで良しとしてください
でもフローターで琵琶湖に浮いた気分が格別。それに釣果が伴うのですから言うことあり
ません。また、オカッパリだけでは気づかなかったことも多数あり、目からウロコの連続、
バスフィッシングの世界がかわりました。そんなフローターバッシングの世界をご紹介しま
しょう
まずはフローターから。
釣り好きのアングラーが魚の近くで釣りたいばかりに、自動車のタイヤチューブを膨らま
せて、それに簡単なハーネスを付けて釣りをしたのが始まりとされています。そのため、
初期のフローターはみんなラウンド型(O型)です。
<フローターの種類と特徴>
フローターには大きく分けて、ラウンド型、U型、H型があります。
ラウンド型(0型)
先程も述べましたが、これが初期型です。自動車のチューブにアウター
スキンを被せ、簡便なハーネス(シート?)を取り付けたものです。ちょ
うど浮き輪に吊り下げられて、身体は立っている状態ですね(浮き輪で浮
いているところを想像してください)。
水没する範囲が一番多いため、自然と低重心となり見た目よりもはるか
に安定性は良い。水面が近いため、バスを掛けた時、最もエキサイティン
グでしょうね。また、他の型のフローターにはできないで、前進が可能
小回りも秀逸。その分、移動スピードは遅いので、遠くには行きにくいです。
1気室のものが多く、構造が簡単なため、軽く安価です。ただし、穴が空いたら空気が抜けて
沈むだけですから、安全を考えると、できるだけ2気室もものを選び、ライフジャケットを必ず
着けてください。
また、アプローチの時は、チューブの中に入り、フローターを抱えた状態での入水ですので、
転倒事故する危険が高く、注意が必要です。もし、転倒したら頭と足が逆になることがあり、
頭が水没して非常に危険です。できれば同行者がいる方が安全です。上陸の時も同じ危険が
ありますので、ご注意を。
U型(V型)
チューブの形から、U型もしくはV型と呼ばれています。フロントが
開いていて、そこは何らかのステーで固定しています。ラウンド型と違い、
ハーネス(シート)の上に座るような感じです。
その分、水没する範囲は小さく、長時間でも楽ですし、水の抵抗も少な
いから、移動スピードは速くなります。ただし、後方にしか進めないのと、
小回りが効きにくいので、ラウンド型に比べて位置の調整はしにくいです。
構造がやや複雑になるのとやや大型になるため、ラウンド型より重くなり
ます。その分、フロントのエプロンを広く使えるし、収納力も大きくなります。2本以上
のロッドを積むことも難しくありません。
U型のほとんどは2気室以上ですので、万が一、穴あき事故が起こっても完全に沈むことは
ありません(危険には違いはありませんからライフジャケットは必須です)。入水後に乗り込
むことができるので、アプローチや上がるときの転倒の危険性は低くなります。モデルによっ
ては、浮いてからフィンを着けることができますよ。
アウタースキンの中にUまたはV型のインナーチューブを入れるもの
から、アウターとインナーが一体化したゴムボートのような造りのもの
があり、しっかりした背もたれ付きのシートを備えた本格的フローター
もあります。最近はオール付きのフローターも登場し、人気がありますね。
最近の主流はこれでしょうか。
H型
左右2本のチューブを金属製の梯子を渡してつなぎ、その中央にシートを
つくる、ほとんどボートのような構造のフローターで、ポンツーン・ボート
と呼ばれています。上から見た形がH型です。大型が多く、ほとんどがオー
ル付きで、モデルによっては、エレキモーターや小型のエンジンを搭載でき
るものまであります。
シート位置が高く、水没する範囲が小さいので、移動スピードが速く、
長時間・広範囲に移動することができます。バサーの身体も冷えにくいですね(晩秋や春には
重宝です)。ウェダーのウエストハイでも大丈夫なモデルもあります。シート前後も広いので、
収納力は抜群。複数のロッドどころか、魚探も楽勝で付けられます。構造上、必ず2気室以上
になるので、万が一の穴あき事故のときも比較的安全です。
最近は、ゼファーボート製のフローターように、金属製の梯子の代わりに
チューブ自体をH型にして簡略化しているタイプもあります。
良いこと尽くめに思えますが、欠点もあります。とにかく重いし、かさ張
るし、準備に時間が掛かる。水没範囲が極端に小さいので、風に弱く直ぐ
に流される。大きいから小回りが効かない。当たり前だけどかなり高価などなど。しかし、それでも余りある利点があり、フローター乗りの憧れの的
ですね
最初に購入するのにはフローターはU型が良いと思います。値段が手頃ですし、長く
使えると思います。できれば、一度試乗してみるのが良いでしょう。U型で満足できなければ、
U型でもオール付きなどのモデルやH型に進めばいいと思います。
さて、私が実際に使ったフローターの紹介です。
現在メインに使っているのが、POPEYE製の BUP-146ST です。
U型フローターのオール付きでボートクロス製、背もたれが付いたハイバック
シートが搭載されています。
最初に購入したのが何と、ゼファーボート製のH型フローター、ZF184H
です。
その当時、ゼファーボートが開発した最大のフローターで、全長184㎝
の大型のポンツーン・ボートです。安定性抜群でオールでの移動も速く、
至れり尽くせりでしたが、如何せん重く、準備も大変でした。Bee BUP-
146STを購入した後はあまり出番がなくなりました。でも、今でも長距離
を移動するときには出動します。
さすがに、ZF184Hは大きすぎるので、小型のフローターが欲しくなり購入
したのが、リバレイ製V型のポンドスケーターです。アウタースキンがター
ポリンのため水切りが良いフローターですが、既にお嫁入りしました。
私がフローターに乗り始めた理由は、オカッパリだとどうしても攻められないポイントが
目の前にあっても指をくわえて見ていなければならなかったのが我慢できなかったからです
ところが、特定の師匠を持たない私ですから、何をどうして良いのやら、独学で学ぶしか
なく、そのため、私のフローターの使い方は一般的ではないと思います。やたらとライトリグ
を多用しますし、目の前でライズやチェイスがあっても、ミノーやトップウォータープラグを
使わないんです。それで釣果を上げられるのなら、それはそれで良しとしてください
でもフローターで琵琶湖に浮いた気分が格別。それに釣果が伴うのですから言うことあり
ません。また、オカッパリだけでは気づかなかったことも多数あり、目からウロコの連続、
バスフィッシングの世界がかわりました。そんなフローターバッシングの世界をご紹介しま
しょう
まずはフローターから。
釣り好きのアングラーが魚の近くで釣りたいばかりに、自動車のタイヤチューブを膨らま
せて、それに簡単なハーネスを付けて釣りをしたのが始まりとされています。そのため、
初期のフローターはみんなラウンド型(O型)です。
<フローターの種類と特徴>
フローターには大きく分けて、ラウンド型、U型、H型があります。
ラウンド型(0型)
先程も述べましたが、これが初期型です。自動車のチューブにアウター
スキンを被せ、簡便なハーネス(シート?)を取り付けたものです。ちょ
うど浮き輪に吊り下げられて、身体は立っている状態ですね(浮き輪で浮
いているところを想像してください)。
水没する範囲が一番多いため、自然と低重心となり見た目よりもはるか
に安定性は良い。水面が近いため、バスを掛けた時、最もエキサイティン
グでしょうね。また、他の型のフローターにはできないで、前進が可能
小回りも秀逸。その分、移動スピードは遅いので、遠くには行きにくいです。
1気室のものが多く、構造が簡単なため、軽く安価です。ただし、穴が空いたら空気が抜けて
沈むだけですから、安全を考えると、できるだけ2気室もものを選び、ライフジャケットを必ず
着けてください。
また、アプローチの時は、チューブの中に入り、フローターを抱えた状態での入水ですので、
転倒事故する危険が高く、注意が必要です。もし、転倒したら頭と足が逆になることがあり、
頭が水没して非常に危険です。できれば同行者がいる方が安全です。上陸の時も同じ危険が
ありますので、ご注意を。
U型(V型)
チューブの形から、U型もしくはV型と呼ばれています。フロントが
開いていて、そこは何らかのステーで固定しています。ラウンド型と違い、
ハーネス(シート)の上に座るような感じです。
その分、水没する範囲は小さく、長時間でも楽ですし、水の抵抗も少な
いから、移動スピードは速くなります。ただし、後方にしか進めないのと、
小回りが効きにくいので、ラウンド型に比べて位置の調整はしにくいです。
構造がやや複雑になるのとやや大型になるため、ラウンド型より重くなり
ます。その分、フロントのエプロンを広く使えるし、収納力も大きくなります。2本以上
のロッドを積むことも難しくありません。
U型のほとんどは2気室以上ですので、万が一、穴あき事故が起こっても完全に沈むことは
ありません(危険には違いはありませんからライフジャケットは必須です)。入水後に乗り込
むことができるので、アプローチや上がるときの転倒の危険性は低くなります。モデルによっ
ては、浮いてからフィンを着けることができますよ。
アウタースキンの中にUまたはV型のインナーチューブを入れるもの
から、アウターとインナーが一体化したゴムボートのような造りのもの
があり、しっかりした背もたれ付きのシートを備えた本格的フローター
もあります。最近はオール付きのフローターも登場し、人気がありますね。
最近の主流はこれでしょうか。
H型
左右2本のチューブを金属製の梯子を渡してつなぎ、その中央にシートを
つくる、ほとんどボートのような構造のフローターで、ポンツーン・ボート
と呼ばれています。上から見た形がH型です。大型が多く、ほとんどがオー
ル付きで、モデルによっては、エレキモーターや小型のエンジンを搭載でき
るものまであります。
シート位置が高く、水没する範囲が小さいので、移動スピードが速く、
長時間・広範囲に移動することができます。バサーの身体も冷えにくいですね(晩秋や春には
重宝です)。ウェダーのウエストハイでも大丈夫なモデルもあります。シート前後も広いので、
収納力は抜群。複数のロッドどころか、魚探も楽勝で付けられます。構造上、必ず2気室以上
になるので、万が一の穴あき事故のときも比較的安全です。
最近は、ゼファーボート製のフローターように、金属製の梯子の代わりに
チューブ自体をH型にして簡略化しているタイプもあります。
良いこと尽くめに思えますが、欠点もあります。とにかく重いし、かさ張
るし、準備に時間が掛かる。水没範囲が極端に小さいので、風に弱く直ぐ
に流される。大きいから小回りが効かない。当たり前だけどかなり高価などなど。しかし、それでも余りある利点があり、フローター乗りの憧れの的
ですね
最初に購入するのにはフローターはU型が良いと思います。値段が手頃ですし、長く
使えると思います。できれば、一度試乗してみるのが良いでしょう。U型で満足できなければ、
U型でもオール付きなどのモデルやH型に進めばいいと思います。
さて、私が実際に使ったフローターの紹介です。
現在メインに使っているのが、POPEYE製の BUP-146ST です。
U型フローターのオール付きでボートクロス製、背もたれが付いたハイバック
シートが搭載されています。
最初に購入したのが何と、ゼファーボート製のH型フローター、ZF184H
です。
その当時、ゼファーボートが開発した最大のフローターで、全長184㎝
の大型のポンツーン・ボートです。安定性抜群でオールでの移動も速く、
至れり尽くせりでしたが、如何せん重く、準備も大変でした。Bee BUP-
146STを購入した後はあまり出番がなくなりました。でも、今でも長距離
を移動するときには出動します。
さすがに、ZF184Hは大きすぎるので、小型のフローターが欲しくなり購入
したのが、リバレイ製V型のポンドスケーターです。アウタースキンがター
ポリンのため水切りが良いフローターですが、既にお嫁入りしました。