2014年06月03日
第26回 フローターのエレキ搭載化
最近体力的にも問題が出てきて、フローターでポイントに楽に到着することは出来ないか
考えて、1年かけて実践してだいたい問題が無いシステムが完成しました。
実際にフローターにエレキを搭載するには越えなければならない問題があり、それを整理
すると、
1.エレキを搭載するにはそれなりのモーターマウントが必要
2.バッテリーを搭載する場所が必要
3.モーターマウントのフローターへの固定の問題
4.自分の体重を含めて、許容重量の問題
その対策をしながらのエレキ用モーターマウントの設計です。
選んだフローターは、BEE BUP-146ST です。

最大積載重量は120kgですので、私の体重が75kgと設定し、45kg以内での設計と
なります。バッテリーとエレキで約20kg+9kgの29kg。許されたモーターマウントの
重量は約10kgですね。
設計後、略図を書いてみました。


これを基本にCADソフトで設計図を作成しました。それを大公開

フレームの基本はイレクターパイプとジョイントで作製(図中の番号は部品番号)。
エレキ装着板とバッテリーマウントは18mm厚の合板にゴムシートを貼り付けて作製。
エレキ装着板はステンレス製の金具をイレクターパイプに合わせて曲げて、フレームに
ボルトとナットで4ヶ所固定。
バッテリマウントはフレームの上にイレクタージョイントを使って固定。できるだけフローター
の座席近くに装着できるようにセッティングします。
で、出来上がったモーターマウントがこちら。

(写真はまだまだ試作品の段階で、後にL字型の下端をクランク状にしています)
モーターマウント本体の実重量は4kg以下に抑えることが出来ました
これで重量の問題はクリア。
フローター本体とモーターマウントは、ゼファー・マルチアダプターと8mmΦ×
80mm長のステンレス製ボルトで2ヶ所固定。

万が一、本体とマルチアダプターの接着部が剥がれたときのことを考えて、モーターマウント
のエレキ搭載部の反対側をL字型にして、チューブを牽引できるようにしました。
このL字型部分はエレキの推進力によるマウント先端の浮き上がりを防ぐ効果もあります。
また、チューブとモーターマウント本体をベルトで締めて固定し、二重の安全設計にしました。

L字型の下端にもう一つ小さなL字型を追加してクランク状にし、マウント全体の安定性を
向上させました。

さて、出来上がったモーターマウントをBEE BUP-146STに実際に装着すると、

なかなかコンパクトで良い感じでしょ
エレクトリックモーター(エレキ)は、ミンコタENDURA30 C2をセレクト。9kgと軽量なことと
パワー的には30lbで十分。
また、モーターガイド製の同級機種もあるのですが、スピードのモーターガイド、トルクと信頼性
のミンコタなので、トルクと信頼性を選んだ訳です。
ところが問題が一つ。フローターは進行方向が後ろ向きで、純正のエレキとは逆なのです。
そのため、進行方向を変えるために操作部を180度ひっくり返す改造が必要です(詳しくは
こちら)。
これにより、2年間のメーカー保証が受けられなくなります。簡単にできますが、もし改造
するときには自己責任でお願いします。

改造前 改造後
次にバッテリー選びです。
最初は信頼性の高い、AC デルコ製 Voyager Battery M24MF(80A)を選びましたが、
なにせ20.7kgと重い。
そこで、信頼性は落ちるし容量も20Aと少ないですが、LONG UPS用バッテリー WP
20-12を購入。
重量は6.24kgで2つ搭載しても、12.5kgと現実的。フローターなら小距離移動はフィンで
しますので、乙女が池の半日釣行なら、容量的には20AでもOKなんです。
でもね、実際にはVoyager Battery M24MFを搭載することも出来たので、BEE BUP-
146STの浮力とバランスの良さに脱帽しました

Voyager Battery M24MF LONG WP20-12
モーターマウントにエレキとバッテリ2つを搭載するとこんな感じ。

実際のフィールドに持ち出して、1年間テストを繰り返して小改良を施しましたが、ほぼオリジ
ナルに近い状態でも問題なく使えることを確認しています。
実際にどのくらいの航行速度が出るかといいますと、これは反則技ですが、フローターの上に
両足を持ち上げて、水の抵抗をなるべく減らすと、大人の歩行スピードくらいは出るようです。
4~5km/hといったところでしょう。




これで狙えるフォールドが大幅に広がりましたよ。それが釣果に影響したかどうかは分かり
ませんが、楽チン快適なことには変わりありません。
こんな感じで楽しんでいます




いや~、快適で楽チンですよ
最後に...
小生がフローターをエレキ搭載化したのは、バスフィッシングのフィールドを広げたかったのと、
実際の釣りのための体力を出来るだけ残したかったからです。
エレキ搭載化はバスフィッシングを楽しむための手段であって目的ではありません。
このブログを始めからお読みになると分かると思いますが、タックル自慢・テクニック自慢に
なってしまったのではバスフィッシングを本当に楽しむことは出来ないと思います。
そんなバサーと距離を置きたくて、このブログを始めたようなものですので、タックル自慢・
テクニック自慢をしたい方々はこのブログの内容は無視してください。
考えて、1年かけて実践してだいたい問題が無いシステムが完成しました。
実際にフローターにエレキを搭載するには越えなければならない問題があり、それを整理
すると、
1.エレキを搭載するにはそれなりのモーターマウントが必要
2.バッテリーを搭載する場所が必要
3.モーターマウントのフローターへの固定の問題
4.自分の体重を含めて、許容重量の問題
その対策をしながらのエレキ用モーターマウントの設計です。
選んだフローターは、BEE BUP-146ST です。

最大積載重量は120kgですので、私の体重が75kgと設定し、45kg以内での設計と
なります。バッテリーとエレキで約20kg+9kgの29kg。許されたモーターマウントの
重量は約10kgですね。
設計後、略図を書いてみました。


これを基本にCADソフトで設計図を作成しました。それを大公開


フレームの基本はイレクターパイプとジョイントで作製(図中の番号は部品番号)。
エレキ装着板とバッテリーマウントは18mm厚の合板にゴムシートを貼り付けて作製。
エレキ装着板はステンレス製の金具をイレクターパイプに合わせて曲げて、フレームに
ボルトとナットで4ヶ所固定。
バッテリマウントはフレームの上にイレクタージョイントを使って固定。できるだけフローター
の座席近くに装着できるようにセッティングします。
で、出来上がったモーターマウントがこちら。


(写真はまだまだ試作品の段階で、後にL字型の下端をクランク状にしています)
モーターマウント本体の実重量は4kg以下に抑えることが出来ました


これで重量の問題はクリア。
フローター本体とモーターマウントは、ゼファー・マルチアダプターと8mmΦ×
80mm長のステンレス製ボルトで2ヶ所固定。


万が一、本体とマルチアダプターの接着部が剥がれたときのことを考えて、モーターマウント
のエレキ搭載部の反対側をL字型にして、チューブを牽引できるようにしました。
このL字型部分はエレキの推進力によるマウント先端の浮き上がりを防ぐ効果もあります。
また、チューブとモーターマウント本体をベルトで締めて固定し、二重の安全設計にしました。

L字型の下端にもう一つ小さなL字型を追加してクランク状にし、マウント全体の安定性を
向上させました。

さて、出来上がったモーターマウントをBEE BUP-146STに実際に装着すると、


なかなかコンパクトで良い感じでしょ

エレクトリックモーター(エレキ)は、ミンコタENDURA30 C2をセレクト。9kgと軽量なことと
パワー的には30lbで十分。
また、モーターガイド製の同級機種もあるのですが、スピードのモーターガイド、トルクと信頼性
のミンコタなので、トルクと信頼性を選んだ訳です。
ところが問題が一つ。フローターは進行方向が後ろ向きで、純正のエレキとは逆なのです。
そのため、進行方向を変えるために操作部を180度ひっくり返す改造が必要です(詳しくは
こちら)。
これにより、2年間のメーカー保証が受けられなくなります。簡単にできますが、もし改造
するときには自己責任でお願いします。


改造前 改造後
次にバッテリー選びです。
最初は信頼性の高い、AC デルコ製 Voyager Battery M24MF(80A)を選びましたが、
なにせ20.7kgと重い。
そこで、信頼性は落ちるし容量も20Aと少ないですが、LONG UPS用バッテリー WP
20-12を購入。
重量は6.24kgで2つ搭載しても、12.5kgと現実的。フローターなら小距離移動はフィンで
しますので、乙女が池の半日釣行なら、容量的には20AでもOKなんです。
でもね、実際にはVoyager Battery M24MFを搭載することも出来たので、BEE BUP-
146STの浮力とバランスの良さに脱帽しました



Voyager Battery M24MF LONG WP20-12
モーターマウントにエレキとバッテリ2つを搭載するとこんな感じ。


実際のフィールドに持ち出して、1年間テストを繰り返して小改良を施しましたが、ほぼオリジ
ナルに近い状態でも問題なく使えることを確認しています。
実際にどのくらいの航行速度が出るかといいますと、これは反則技ですが、フローターの上に
両足を持ち上げて、水の抵抗をなるべく減らすと、大人の歩行スピードくらいは出るようです。
4~5km/hといったところでしょう。
これで狙えるフォールドが大幅に広がりましたよ。それが釣果に影響したかどうかは分かり
ませんが、楽チン快適なことには変わりありません。
こんな感じで楽しんでいます


いや~、快適で楽チンですよ

最後に...
小生がフローターをエレキ搭載化したのは、バスフィッシングのフィールドを広げたかったのと、
実際の釣りのための体力を出来るだけ残したかったからです。
エレキ搭載化はバスフィッシングを楽しむための手段であって目的ではありません。
このブログを始めからお読みになると分かると思いますが、タックル自慢・テクニック自慢に
なってしまったのではバスフィッシングを本当に楽しむことは出来ないと思います。
そんなバサーと距離を置きたくて、このブログを始めたようなものですので、タックル自慢・
テクニック自慢をしたい方々はこのブログの内容は無視してください。
Posted by ミーヤン at 10:10│Comments(0)
│フローター
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