2011年12月15日
第5回 冬(ウインター・シーズン)
今回は、冬(ウインター・シーズン)です。秋の荒食いが終了して、水温が
段々下がってくると、バスも越冬を意識した行動をとります。ウィードや漁港
にあれほどいた豆バスたちも、嘘のように姿を消します。一体、彼らはどこに
行ってしまうのでしょうね。

湖西から見た冬の葛籠尾崎と竹生島
よく言われるのが、水温が安定している深場のサンクチュアリや環境が安定
している漁港で越冬しているということです。
さすがに真冬にフローターは辛すぎますので、この時期の釣りはオカッパリが中心に
なりますが、岸から深場のサンクチュアリを狙うことは困難です。すると、環境が安定
している漁港ということになりますが、30アップまでで、なかなか40アップは望め
ません
では、浅場にはバスはいないのでしょうか?
実はそんなことはないのです。私が冬場に通うポイントは水深1mくらいで、岸は雪で
覆われますが、30cm後半や天気によっては40アップも出ます。バスの越冬場には決
まったパターンはないのかも知れません。いろいろなポイントを調べる必要がありますね。


(2010年1月、41㎝、とあるポンド) (2011年1月、36㎝、とあるポンド)
また、バスは毎年同じポイントを越冬場にする訳ではないので、前年度に越冬場では
なかったポイントも調べる方が良いでしょう。もし、そんなポイントを見つけ出すこと
ができれば、真冬であっても爆釣ってことがあります。越冬しているバスは秋の
ように広く散らばっている状態ではなく集まっていますので、パターンにはまる
と思わぬ釣果に恵まれるのです(小バス中心ですが1時間に40尾というのを経験して
います)。
バスの越冬場を見つけたとして、次に大切になるのが、水温低下で活性が下がっている
バスを攻略するのに適したルアーを見つけ出すことです。
一番適しているのが、小型でエビを模したワームです。アクションはごく少ない目に
します。
越冬バスはなるべく体力を使わないようにしています。活発に移動して捕食していない
ので、最小限の動きで捕らえることができるエサを好むのは想像に難くないでしょう。
甲殻類なら動きも遅いし、バスにとって好都合じゃないかと思います。
ハード・ルアーなら、冬場に食性に訴える釣り方をするのは難しいので、リアクション・
バイトを誘発するものがいいですね。いろいろ試して探してください
さて、冬場でするべき大切なことはもう一つあります。冬場には水位の低下もあるし、
季節風が激しくないポイントでは水質もクリアになります。たとえ釣れなくても、ポイント
の状況を見極めるのに冬場ほど適した季節はありません。
私のスポーニングのマル秘コンタクト・ポイントを冬場に観察すると、やたらと根掛
かりが多かったところには大きな石が沈んでいました。確かに根掛かりは多かったので
すが、40アップ、50アップが高確率にヒットしたのは、この底の状況があったから
でしょうね。また、同じようにデカバスがヒットするマンメイドストラクチャーがあり
ましたが、ここにはなんと、大きな陶器の壺が埋めてありました
冬場にポイントを観察することで、スポーニングやその他のシーズンの釣りに有用な
情報を沢山得ることができます。一度試して見てください。勉強になることも多いですよ。
☆琵琶湖の深呼吸☆
“琵琶湖の深呼吸”ってご存じでしょうか?
滋賀県の北部はスキー場ができるほど雪が積もります。多い所では3m以上も積もる
そうです。私の在所でも多いときは150㎝に達したことがあります。
春の気配が漂い始める2月下旬から3月上旬には、琵琶湖の北湖には大量の雪解け水が
流入します。雪解け水は低温水ですので、琵琶湖の湖底に流れ込みます。この流れ込みに
よって、湖底に溜まっていた低酸素水がかき混ぜられ、水面近くに浮上してきます。ちょ
うど、フォールス・ターンオーバーと似たような状態になるのです。
これを“琵琶湖の深呼吸”といい、湖底まで酸素を届ける仕組みになっています。湖底
に生息する生物にとっては深呼吸が起こるかどうかは生死を分ける大切な現象です。ただ、
バスのように水深20mより浅い場所に住んでいる生物にとっては、低酸素水にさらされる
ので大変と言えば大変ですね。ただ、バスフィッシングではオフ・シーズンにあたります
ので、あまり影響を感じたことはありません。
さて、今回でシーズナル・パターンの説明は終了です。これが絶対正しいとは思いませんが
自分で経験して、覚えておいて損はないような内容に絞りました。
今後の釣りに活かすも良し、無視するも良し。皆さん次第です。
段々下がってくると、バスも越冬を意識した行動をとります。ウィードや漁港
にあれほどいた豆バスたちも、嘘のように姿を消します。一体、彼らはどこに
行ってしまうのでしょうね。

湖西から見た冬の葛籠尾崎と竹生島
よく言われるのが、水温が安定している深場のサンクチュアリや環境が安定
している漁港で越冬しているということです。
さすがに真冬にフローターは辛すぎますので、この時期の釣りはオカッパリが中心に
なりますが、岸から深場のサンクチュアリを狙うことは困難です。すると、環境が安定
している漁港ということになりますが、30アップまでで、なかなか40アップは望め
ません

では、浅場にはバスはいないのでしょうか?
実はそんなことはないのです。私が冬場に通うポイントは水深1mくらいで、岸は雪で
覆われますが、30cm後半や天気によっては40アップも出ます。バスの越冬場には決
まったパターンはないのかも知れません。いろいろなポイントを調べる必要がありますね。


(2010年1月、41㎝、とあるポンド) (2011年1月、36㎝、とあるポンド)
また、バスは毎年同じポイントを越冬場にする訳ではないので、前年度に越冬場では
なかったポイントも調べる方が良いでしょう。もし、そんなポイントを見つけ出すこと
ができれば、真冬であっても爆釣ってことがあります。越冬しているバスは秋の
ように広く散らばっている状態ではなく集まっていますので、パターンにはまる
と思わぬ釣果に恵まれるのです(小バス中心ですが1時間に40尾というのを経験して
います)。
バスの越冬場を見つけたとして、次に大切になるのが、水温低下で活性が下がっている
バスを攻略するのに適したルアーを見つけ出すことです。
一番適しているのが、小型でエビを模したワームです。アクションはごく少ない目に
します。
越冬バスはなるべく体力を使わないようにしています。活発に移動して捕食していない
ので、最小限の動きで捕らえることができるエサを好むのは想像に難くないでしょう。
甲殻類なら動きも遅いし、バスにとって好都合じゃないかと思います。
ハード・ルアーなら、冬場に食性に訴える釣り方をするのは難しいので、リアクション・
バイトを誘発するものがいいですね。いろいろ試して探してください

さて、冬場でするべき大切なことはもう一つあります。冬場には水位の低下もあるし、
季節風が激しくないポイントでは水質もクリアになります。たとえ釣れなくても、ポイント
の状況を見極めるのに冬場ほど適した季節はありません。
私のスポーニングのマル秘コンタクト・ポイントを冬場に観察すると、やたらと根掛
かりが多かったところには大きな石が沈んでいました。確かに根掛かりは多かったので
すが、40アップ、50アップが高確率にヒットしたのは、この底の状況があったから
でしょうね。また、同じようにデカバスがヒットするマンメイドストラクチャーがあり
ましたが、ここにはなんと、大きな陶器の壺が埋めてありました

冬場にポイントを観察することで、スポーニングやその他のシーズンの釣りに有用な
情報を沢山得ることができます。一度試して見てください。勉強になることも多いですよ。
☆琵琶湖の深呼吸☆
“琵琶湖の深呼吸”ってご存じでしょうか?
滋賀県の北部はスキー場ができるほど雪が積もります。多い所では3m以上も積もる
そうです。私の在所でも多いときは150㎝に達したことがあります。
春の気配が漂い始める2月下旬から3月上旬には、琵琶湖の北湖には大量の雪解け水が
流入します。雪解け水は低温水ですので、琵琶湖の湖底に流れ込みます。この流れ込みに
よって、湖底に溜まっていた低酸素水がかき混ぜられ、水面近くに浮上してきます。ちょ
うど、フォールス・ターンオーバーと似たような状態になるのです。
これを“琵琶湖の深呼吸”といい、湖底まで酸素を届ける仕組みになっています。湖底
に生息する生物にとっては深呼吸が起こるかどうかは生死を分ける大切な現象です。ただ、
バスのように水深20mより浅い場所に住んでいる生物にとっては、低酸素水にさらされる
ので大変と言えば大変ですね。ただ、バスフィッシングではオフ・シーズンにあたります
ので、あまり影響を感じたことはありません。
さて、今回でシーズナル・パターンの説明は終了です。これが絶対正しいとは思いませんが
自分で経験して、覚えておいて損はないような内容に絞りました。
今後の釣りに活かすも良し、無視するも良し。皆さん次第です。
2011年12月15日
第4回 秋(フォール・シーズン)
今回は、秋(フォール・シーズン)です。夏の高温、低酸素状態から解放された
バスは活発に捕食行動をとります。積極的にベイトを追いかけるのもこの時期です
ね。
型さえ望まなければ、あちこちのポイントでバスが釣れる季節ですので、ビギ
ナーが最も入りやすい時期でもあります
成書には成功のカギはベイトフィッシュの動きをいかにつかむかとありますが、
これはバスボートで釣りをするバサーにいえることです。
オカッパリやフローターでは広範囲に探る訳にはいきませんので、ベイトの動き
ばかりを追いかけてはいられません
では、どのように攻略していけばいいのでしょうか?
カギはストラクチャーでしょう。オカッパリやフローターでは回遊するバスを
狙うのには根気も時間も必要です。むしろ、ストラクチャーについているバスを
狙うのがベストのように思います。ストラクチャーは人工的なものでも自然でで
きたものでも構いません。何か変化があることが大切なのです。
ところが、バスがつくストラクチャーとそうでないストラクチャーがあるので、
それを見極める必要があります。その時に重要になるのがウィードの存在です。
いかにもバスがいつきそうなストラクチャーでも、近くにウィードがないと悲しい
くらいアタって来ないということをたびたび経験します
水面まで生い茂っているくらいのウィードである必要はありませんが、ウィードは
バスにとって居心地が良い環境を提供してくれるのは確かです。ウィードエッジにデカ
バスが潜むことも多いですよ。

ウィードがあるマンメイドストラクチャーで釣れたランカーバス
(2010年11月、55㎝・5.6lb、琵琶湖北湖)
ただ、ポイントを見ていても、ウィードの存在に気がつかないことがあります。
それを防ぐには、ウィードの発育の状態をサマー・シーズンから確認しておく必要が
あります。夏にウィードが生い茂っていて、秋になると枯れてきて、水面からでは
ウィードの存在が分からないポイントもあります。それでも湖底にウィードが残って
いれば、バスは居付いています。秋の状態を夏から考えておくことも重要なのです。
また、ストラクチャー周囲の環境も大切です。
ただ単調な湖底にウィードが茂り、そこに取水塔などのストラクチャーがあるだけ
では魚影は薄いと思わなくてはなりません
湖底にかけ上がりがあり、そこにストラクチャーがあり、ウィードが発育していて、
近くに河川の流入があるポイントなんかはベストですね。かなりの高確率でデカバスが
潜んでいるだけではなく、30アップくらいのバスが1時間で10~20尾ヒットして
くることも珍しくありません。それも真っ昼間です
さて、成書には秋の難敵として、フォールス・ターンオーバーが記載されています
(詳しくは成書を参照してください)。確かにこの現象が生じるフィールドは多数存
在すると思いますが、私のメイン・フィールドである琵琶湖の北湖にはこの現象が顕
著に起こることは少ないように思います。アユの死骸が打ち上げられ、バスの活性が
落ちることはありますが、ほんの1週間ほどで改善してきますし、成書にあるような
ヘドロ臭なんかもありません。琵琶湖の北湖の秋は安全なんですね
バスは活発に捕食行動をとります。積極的にベイトを追いかけるのもこの時期です
ね。
型さえ望まなければ、あちこちのポイントでバスが釣れる季節ですので、ビギ
ナーが最も入りやすい時期でもあります

成書には成功のカギはベイトフィッシュの動きをいかにつかむかとありますが、
これはバスボートで釣りをするバサーにいえることです。
オカッパリやフローターでは広範囲に探る訳にはいきませんので、ベイトの動き
ばかりを追いかけてはいられません

では、どのように攻略していけばいいのでしょうか?
カギはストラクチャーでしょう。オカッパリやフローターでは回遊するバスを
狙うのには根気も時間も必要です。むしろ、ストラクチャーについているバスを
狙うのがベストのように思います。ストラクチャーは人工的なものでも自然でで
きたものでも構いません。何か変化があることが大切なのです。
ところが、バスがつくストラクチャーとそうでないストラクチャーがあるので、
それを見極める必要があります。その時に重要になるのがウィードの存在です。
いかにもバスがいつきそうなストラクチャーでも、近くにウィードがないと悲しい
くらいアタって来ないということをたびたび経験します

水面まで生い茂っているくらいのウィードである必要はありませんが、ウィードは
バスにとって居心地が良い環境を提供してくれるのは確かです。ウィードエッジにデカ
バスが潜むことも多いですよ。

ウィードがあるマンメイドストラクチャーで釣れたランカーバス
(2010年11月、55㎝・5.6lb、琵琶湖北湖)
ただ、ポイントを見ていても、ウィードの存在に気がつかないことがあります。
それを防ぐには、ウィードの発育の状態をサマー・シーズンから確認しておく必要が
あります。夏にウィードが生い茂っていて、秋になると枯れてきて、水面からでは
ウィードの存在が分からないポイントもあります。それでも湖底にウィードが残って
いれば、バスは居付いています。秋の状態を夏から考えておくことも重要なのです。
また、ストラクチャー周囲の環境も大切です。
ただ単調な湖底にウィードが茂り、そこに取水塔などのストラクチャーがあるだけ
では魚影は薄いと思わなくてはなりません

湖底にかけ上がりがあり、そこにストラクチャーがあり、ウィードが発育していて、
近くに河川の流入があるポイントなんかはベストですね。かなりの高確率でデカバスが
潜んでいるだけではなく、30アップくらいのバスが1時間で10~20尾ヒットして
くることも珍しくありません。それも真っ昼間です

さて、成書には秋の難敵として、フォールス・ターンオーバーが記載されています
(詳しくは成書を参照してください)。確かにこの現象が生じるフィールドは多数存
在すると思いますが、私のメイン・フィールドである琵琶湖の北湖にはこの現象が顕
著に起こることは少ないように思います。アユの死骸が打ち上げられ、バスの活性が
落ちることはありますが、ほんの1週間ほどで改善してきますし、成書にあるような
ヘドロ臭なんかもありません。琵琶湖の北湖の秋は安全なんですね

2011年12月15日
第3回 夏(サマー・シーズン)
今回は、夏(サマー・シーズン)です。日中はピーカンで、バサーにも辛い
時期ですね。でも、この時期のピーカンこそ、良い釣りができることが多いのも
事実です。
この難敵のサマー・シーズンをいかに釣りこなすかによって、年間の釣果が
変わります。
成書では夏バスの攻略のキーポイントは、酸素含有量とされています。夏場に
水温が上昇すると、水中に溶け込んでいる酸素の含有量が低下し、バスはより酸
素含有量が多いポイントに移動する訳です。
酸素含有量が多い代表的なポイントは、
・河川、河口
・風表のポイント
・ウィードが発育しているポイント
です。
河川、河口部は水温が比較的低いだけではなく、流れによって水が攪拌される
ことで大気中の酸素が溶け込みやすくなっているからですね。水の攪拌という意味
では風表も同じことです。
ウィードは水草の光合成で酸素が供給されるため、酸素含有量が増えるのです。
というのが一般的でしょうか。
これ以外にもキモになるのが、気温と日光ですね。
気温は低い方がバスの活性が上がります。サマー・シーズンは朝・夕の間詰めが
良いといわれますね。雨や曇り空のときなど日中の気温が上昇しないときも狙い目
になります。

朝マヅメのランカーバス(2011年7月、54㎝・4lb、琵琶湖北湖)
当然、天気が良いときは日光も強い状態です。ヒトと違い、バスにはまぶたがない
ので、目に入る光に量を上手く調節できないため、日陰を好むといわれています。
となると、橋桁などのシェードはサマー・シーズンではマストになりますね。


(2010年8月、44㎝) (2011年8月、40㎝)
総合すると、河口部の朝・夕間詰めで近くにウィードが発育しているポイントが
最も有力となります。
私もこれに反対する訳ではありませんが、果たしてそうでしょうか?
無風の真っ昼間のピーカンの日向ではバスは喰ってこないのでしょうか?
私と一緒に釣りをするバサーは良く感じることでしょうけれど、結構、風がない
昼間のピーカンで大型バスが喰ってくることは意外と多いのですよ

気温35℃のピーカンで釣れたデカバス(2010年7月、53㎝・4.5lb、琵琶湖北湖)
ある友人など、7月19日、晴天、気温34℃、ほぼ無風の午後2時に、日陰に
なっていない葦際で、56㎝、6.5lbのスーパーランカーをヒットさせています
なぜ、デカバスが昼間のピーカンで喰ってくるのか?
それは、それぞれの個体の問題でしょう。
上記のような、河口部の朝・夕間詰めで近くにウィードが発育しているポイント
などは連日バサーに攻め倒されてプレッシャーが強く、バスがスレまくっている
可能性が高い。
少々条件が悪くても、バサーのプレッシャーが少ないポイントにはウブな個体が
居るのは容易に想像できると思います
オカッパリでは厳しいかもしれませんが、フローターでプレッシャーが少なく、
条件が揃いそうなポイントを開発しましょう。すると自分だけ良い思いをできること
も夢ではありません
時期ですね。でも、この時期のピーカンこそ、良い釣りができることが多いのも
事実です。
この難敵のサマー・シーズンをいかに釣りこなすかによって、年間の釣果が
変わります。
成書では夏バスの攻略のキーポイントは、酸素含有量とされています。夏場に
水温が上昇すると、水中に溶け込んでいる酸素の含有量が低下し、バスはより酸
素含有量が多いポイントに移動する訳です。
酸素含有量が多い代表的なポイントは、
・河川、河口
・風表のポイント
・ウィードが発育しているポイント
です。
河川、河口部は水温が比較的低いだけではなく、流れによって水が攪拌される
ことで大気中の酸素が溶け込みやすくなっているからですね。水の攪拌という意味
では風表も同じことです。
ウィードは水草の光合成で酸素が供給されるため、酸素含有量が増えるのです。
というのが一般的でしょうか。
これ以外にもキモになるのが、気温と日光ですね。
気温は低い方がバスの活性が上がります。サマー・シーズンは朝・夕の間詰めが
良いといわれますね。雨や曇り空のときなど日中の気温が上昇しないときも狙い目
になります。

朝マヅメのランカーバス(2011年7月、54㎝・4lb、琵琶湖北湖)
当然、天気が良いときは日光も強い状態です。ヒトと違い、バスにはまぶたがない
ので、目に入る光に量を上手く調節できないため、日陰を好むといわれています。
となると、橋桁などのシェードはサマー・シーズンではマストになりますね。


(2010年8月、44㎝) (2011年8月、40㎝)
総合すると、河口部の朝・夕間詰めで近くにウィードが発育しているポイントが
最も有力となります。
私もこれに反対する訳ではありませんが、果たしてそうでしょうか?
無風の真っ昼間のピーカンの日向ではバスは喰ってこないのでしょうか?
私と一緒に釣りをするバサーは良く感じることでしょうけれど、結構、風がない
昼間のピーカンで大型バスが喰ってくることは意外と多いのですよ


気温35℃のピーカンで釣れたデカバス(2010年7月、53㎝・4.5lb、琵琶湖北湖)
ある友人など、7月19日、晴天、気温34℃、ほぼ無風の午後2時に、日陰に
なっていない葦際で、56㎝、6.5lbのスーパーランカーをヒットさせています

なぜ、デカバスが昼間のピーカンで喰ってくるのか?
それは、それぞれの個体の問題でしょう。
上記のような、河口部の朝・夕間詰めで近くにウィードが発育しているポイント
などは連日バサーに攻め倒されてプレッシャーが強く、バスがスレまくっている
可能性が高い。
少々条件が悪くても、バサーのプレッシャーが少ないポイントにはウブな個体が
居るのは容易に想像できると思います

オカッパリでは厳しいかもしれませんが、フローターでプレッシャーが少なく、
条件が揃いそうなポイントを開発しましょう。すると自分だけ良い思いをできること
も夢ではありません

2011年12月14日
第2回 春(スプリング・シーズン)
バスの習性でも絶対に理解するべきもののなかに、シーズナル・パターンが
あります。
バスも四季のあるフィールドに生息していますので、季節の変化に影響され
ない訳はありません。この季節によって変化するバスの行動パターンをシーズ
ナル・パターンといい、これを理解することが成功の早道といっても過言では
ありません。
今回はその中でも、一番イベント性が高い春(スプリング・シーズン)に
ついて述べようと思います。
春には1年を通じて最も大きなイベント、スポーニング(産卵)があります。
この時期に釣れるバスは、産卵に関係しているため、良型~大型が多く、ラン
カーサイズをゲットする一番良い季節とも言えるでしょう

スプリング・シーズンの乙女が池
このスポーニングには大きく分けて、プリスポーン、スポーニング中期、
アフタースポーンの3つの時期に分かれます。それぞれの時期によって攻め方が
違うので、自分の通うフィールドがどの時期に当たるかを知ることは非常に大切
です。せっかく正解のポイントに入れたとしても、間違った攻め方をしてボウズ
ってことも往々にしてあります
<プリスポーン>
プリスポーンは、産卵を控えたバスが栄養を取るために荒食いする時期です。
成書には、いろいろなルアーに反応するので、広く攻めるルアーを選択するべき
と記載があります。しかし、それはバスボートに乗って広く探るときに当てはま
ることで、フローターやオカッパリではなかなか困難なことです(夜釣りで岸際
に回遊してくるバスを狙うのなら別ですが)。
このときに有効になるのが、コンタクト・ポイントを見極めるということです。
プレスポーンで荒食いをして栄養を蓄えたバスはスポーニング・ベッド(産卵床)
を作る浅場に向かう前に、あるポイントにステイします。これがコンタクト・
ポイントです。沖での荒食いを終えているとはいえ、コンタクト・ポイントにステイ
しているバスの活性は高く、高確率で大型がヒットしてきます。
コンタクト・ポイントは人工的な構造物の場合もあれば、葦際の場合もあります。
フローターやオカッパリでも狙える場所も多いので、それぞれのフィールドでどこが
コンタクト・ポイントなのかを知るバサーだけが至福の時を迎えるのです

コンタクト・ポイントでヒットしたプリスポーンのバス(2010年3月、55㎝、琵琶湖北湖)
コンタクト・ポイントの攻め方は、ピンポイントを狙うので、ワームの釣りが
主体となります。リグの種類は縦に誘うことができるものが良いでしょう。ここに
ステイしているバスは上から落ちてくるものに反応しやすい傾向にあります。
ワームの種類や大きさは千差万別。実際に試してヒットするワームが正解だといえます。
そのフィールドに詳しいバサーに聞くのが一番簡単ですが教えてくれるかどうか
<スポーニング中期>
コンタクト・ポイントから離れたバスは、水深1~2mの浅場に入り、スポー
ニング・ベッドを作り産卵します。このスポーニング中期のバス達は雄雌のペア
か、超大型の雄に複数の雌が付き添っていてハーレムを作っている状態が多いで
すね。

ハーレムを作っていた雄バス(2011年5月、63㎝・6.5lb、乙女が池)

抱卵した雌バス(2011年5月、56㎝・5.5lb、乙女が池)
一度、スポーニング・ベッドを作ったバスはなかなか捕食行動に出ずに、スポー
ニング・ベッドに侵入してくる外敵に攻撃を繰り返します。このバスを食性で釣る
のは非常に困難ですので、この攻撃性を逆手にとって、バスをヒットさせる方法が
あります。
成書にはサスペンドミノーを使い、あたかもスポーニング・ベッドを狙っていると
バスに思わせ、攻撃したときに引っかけるようにヒットさせるとあります。
これも一つの方法ですが、スポーニング・ベッドを守っているバスといえども、
ほんの少し食性は残っているので、それに訴えるリグとルアーを選んでヒットさせる
方法と、攻撃性があるバスをもっと怒らせてヒットに持ち込む方法もあります。
こちらの方がサスペンドミノーを使うよりヒットする確率が高いのですが、ここでは
秘密とさせてください(フィールドでお会いすることがあればご紹介できますが)
<アフタースポーン>
産卵を終えた雌バスは、体力を回復させるために直ぐに沖に移動しますが、長く
スポーニング・ベッドを守っていた雄バスは、体力を回復させるために岸際のスト
ラクチャーにステイします。これがアフタースポーンの雄バスですが、喰い気は
あるものの、かなり警戒心が強く、少しの違和感がだけでヒットしてきません。
オカッパリやフローターでアフタースポーンの雄バスを釣るには、ロングディス
タンス・フィネスが有効です。気配を消して、なるべく遠くから極軽い仕掛けで
バスの前にワームをプレゼンテーションさせます。アクションは小さくしてアピー
ルし過ぎないように気を付けます。当然、ワームは小さめが良いし、カラーも
ナチュラル系が有利だと思います。確率は高くないけれど、ヒットさせることは
できますね。
この時期にヒットするバスは痩せていて、可哀想なくらい貧弱な印象を受けますが、
結構引きは良いですね。

痩せたスレンダーボディの雄バス(2011年6月、56㎝・4lb、琵琶湖北湖)
以上がスポーニングの攻め方ですが、何といっても、コンタクト・ポイントを攻める
のが一番良い方法です。コンタクト・ポイントの見極めが勝敗を決するのです。
☆雌バスの産卵回数は一回だけですか?☆
雌バスは何回産卵をするのかご存じでしょうか?
雌バスは一度に産卵するのではなくて、数回に分けて産卵します。つまり、産卵を
する1個体が何回か、沖→コンタクト・ポイント→スポーニング・ベッド→沖の移動
を繰り返すのです。
ここで、注意するべきは、コンタクト・ポイントにアタリが無くなっても、数日で
第2波、第3波と違うグループがコンタクト・ポイントに入って来て、アタリが復活
するということです。コンタクト・ポイントで良い釣りができる期間は意外と長いの
です。
スポーニング真っ盛りの時に、コンタクト・ポイントがノーマークになっていること
が多いので、チェックするのを忘れないようにしましょう
☆スポーニングは一斉に起こるんですか?☆
スポーニングはその地域一斉で起こる訳ではありません。私の通っているフィールド
でも、10km圏内で、早いところ遅いところで2ヶ月くらいの開きがあります。
それぞれのポイントのスポーニング開始時期を把握していると、美味しい時期を逃さ
なくてすみますね。そして、早いポイントから遅いポイントへ時期をずらして探って
いけば、長い間、デカバスに出会える機会を楽しむことができますよ
次回は、難敵の夏(サマー・シーズン)です。いろいろと誤解も多い時期なのですよ。
あります。
バスも四季のあるフィールドに生息していますので、季節の変化に影響され
ない訳はありません。この季節によって変化するバスの行動パターンをシーズ
ナル・パターンといい、これを理解することが成功の早道といっても過言では
ありません。
今回はその中でも、一番イベント性が高い春(スプリング・シーズン)に
ついて述べようと思います。
春には1年を通じて最も大きなイベント、スポーニング(産卵)があります。
この時期に釣れるバスは、産卵に関係しているため、良型~大型が多く、ラン
カーサイズをゲットする一番良い季節とも言えるでしょう


スプリング・シーズンの乙女が池
このスポーニングには大きく分けて、プリスポーン、スポーニング中期、
アフタースポーンの3つの時期に分かれます。それぞれの時期によって攻め方が
違うので、自分の通うフィールドがどの時期に当たるかを知ることは非常に大切
です。せっかく正解のポイントに入れたとしても、間違った攻め方をしてボウズ
ってことも往々にしてあります

<プリスポーン>
プリスポーンは、産卵を控えたバスが栄養を取るために荒食いする時期です。
成書には、いろいろなルアーに反応するので、広く攻めるルアーを選択するべき
と記載があります。しかし、それはバスボートに乗って広く探るときに当てはま
ることで、フローターやオカッパリではなかなか困難なことです(夜釣りで岸際
に回遊してくるバスを狙うのなら別ですが)。
このときに有効になるのが、コンタクト・ポイントを見極めるということです。
プレスポーンで荒食いをして栄養を蓄えたバスはスポーニング・ベッド(産卵床)
を作る浅場に向かう前に、あるポイントにステイします。これがコンタクト・
ポイントです。沖での荒食いを終えているとはいえ、コンタクト・ポイントにステイ
しているバスの活性は高く、高確率で大型がヒットしてきます。
コンタクト・ポイントは人工的な構造物の場合もあれば、葦際の場合もあります。
フローターやオカッパリでも狙える場所も多いので、それぞれのフィールドでどこが
コンタクト・ポイントなのかを知るバサーだけが至福の時を迎えるのです


コンタクト・ポイントでヒットしたプリスポーンのバス(2010年3月、55㎝、琵琶湖北湖)
コンタクト・ポイントの攻め方は、ピンポイントを狙うので、ワームの釣りが
主体となります。リグの種類は縦に誘うことができるものが良いでしょう。ここに
ステイしているバスは上から落ちてくるものに反応しやすい傾向にあります。
ワームの種類や大きさは千差万別。実際に試してヒットするワームが正解だといえます。
そのフィールドに詳しいバサーに聞くのが一番簡単ですが教えてくれるかどうか

<スポーニング中期>
コンタクト・ポイントから離れたバスは、水深1~2mの浅場に入り、スポー
ニング・ベッドを作り産卵します。このスポーニング中期のバス達は雄雌のペア
か、超大型の雄に複数の雌が付き添っていてハーレムを作っている状態が多いで
すね。

ハーレムを作っていた雄バス(2011年5月、63㎝・6.5lb、乙女が池)

抱卵した雌バス(2011年5月、56㎝・5.5lb、乙女が池)
一度、スポーニング・ベッドを作ったバスはなかなか捕食行動に出ずに、スポー
ニング・ベッドに侵入してくる外敵に攻撃を繰り返します。このバスを食性で釣る
のは非常に困難ですので、この攻撃性を逆手にとって、バスをヒットさせる方法が
あります。
成書にはサスペンドミノーを使い、あたかもスポーニング・ベッドを狙っていると
バスに思わせ、攻撃したときに引っかけるようにヒットさせるとあります。
これも一つの方法ですが、スポーニング・ベッドを守っているバスといえども、
ほんの少し食性は残っているので、それに訴えるリグとルアーを選んでヒットさせる
方法と、攻撃性があるバスをもっと怒らせてヒットに持ち込む方法もあります。
こちらの方がサスペンドミノーを使うよりヒットする確率が高いのですが、ここでは
秘密とさせてください(フィールドでお会いすることがあればご紹介できますが)

<アフタースポーン>
産卵を終えた雌バスは、体力を回復させるために直ぐに沖に移動しますが、長く
スポーニング・ベッドを守っていた雄バスは、体力を回復させるために岸際のスト
ラクチャーにステイします。これがアフタースポーンの雄バスですが、喰い気は
あるものの、かなり警戒心が強く、少しの違和感がだけでヒットしてきません。
オカッパリやフローターでアフタースポーンの雄バスを釣るには、ロングディス
タンス・フィネスが有効です。気配を消して、なるべく遠くから極軽い仕掛けで
バスの前にワームをプレゼンテーションさせます。アクションは小さくしてアピー
ルし過ぎないように気を付けます。当然、ワームは小さめが良いし、カラーも
ナチュラル系が有利だと思います。確率は高くないけれど、ヒットさせることは
できますね。
この時期にヒットするバスは痩せていて、可哀想なくらい貧弱な印象を受けますが、
結構引きは良いですね。

痩せたスレンダーボディの雄バス(2011年6月、56㎝・4lb、琵琶湖北湖)
以上がスポーニングの攻め方ですが、何といっても、コンタクト・ポイントを攻める
のが一番良い方法です。コンタクト・ポイントの見極めが勝敗を決するのです。
☆雌バスの産卵回数は一回だけですか?☆
雌バスは何回産卵をするのかご存じでしょうか?
雌バスは一度に産卵するのではなくて、数回に分けて産卵します。つまり、産卵を
する1個体が何回か、沖→コンタクト・ポイント→スポーニング・ベッド→沖の移動
を繰り返すのです。
ここで、注意するべきは、コンタクト・ポイントにアタリが無くなっても、数日で
第2波、第3波と違うグループがコンタクト・ポイントに入って来て、アタリが復活
するということです。コンタクト・ポイントで良い釣りができる期間は意外と長いの
です。
スポーニング真っ盛りの時に、コンタクト・ポイントがノーマークになっていること
が多いので、チェックするのを忘れないようにしましょう

☆スポーニングは一斉に起こるんですか?☆
スポーニングはその地域一斉で起こる訳ではありません。私の通っているフィールド
でも、10km圏内で、早いところ遅いところで2ヶ月くらいの開きがあります。
それぞれのポイントのスポーニング開始時期を把握していると、美味しい時期を逃さ
なくてすみますね。そして、早いポイントから遅いポイントへ時期をずらして探って
いけば、長い間、デカバスに出会える機会を楽しむことができますよ

次回は、難敵の夏(サマー・シーズン)です。いろいろと誤解も多い時期なのですよ。