第9回 タックル(リグ)

ミーヤン

2011年12月16日 11:56

 今回は、ワーミングに使用するリグについてです。


 私が常用しているリグが常吉リグです。通称ダウンショットリグですね。これを通年
使用しています。その他使うとしたら、ネコリグやジグヘッドワッキーリグ、ノーシン
カーリグ
ですね。



<常吉リグ>


 かの村上晴彦氏が考案した、ジャパンオリジナルのリグです。常に吉と出るリグと
いうことで常吉だそうです。フックの下にリーダーをたらし、その先端にシンカーを
付けるリグで、フック→リーダー→シンカーの順になる独特なリグです。

 このリグの最大の特徴であるリーダーの下にシンカーがある仕掛けのため、リーダー
の長さだけ底を切って浮かすことができます。ピンポイントのシェイキングに良いと
成書にはありますが、私はそうは思いません。確かに底を切ることができることと、
シェイキングがしやすいことは特徴の一つですが、実際使ってみて、最も有利なことは、
シンカーを自由に交換できること
だと思います。

 風の向きや強さ、ポイントの水深、使うワームによってシンカーを換える必要があり
ますが、常吉リグの場合、ラインを結び直さなくても簡単にできてしまいます
 同じシンカーで粘り強く釣っているバサをよく見かけますが、喰いが悪くてもそのまま
で釣っているようです。ワームとシンカーのバランスは想像以上に微妙なもので、ワーム
に合わせたシンカー選びが釣果を左右すると言っても過言ではありません
(シン
カーの交換は海のエサ釣りでは常識)。シンカーは基本的にボトムがとれる最低の重さの
ものを選ぶべきですので、その時の状況によって重さを変える必要があります。それも、
結構頻回に。

 アクションはシンカーの調節によって、ワームに求められる全てのアクションが可能です。
ただ、フックの下にリーダーがある構造上、本当にシビアな状況では喰いが悪くなる傾向が
あります。また、シンカーとフックの2カ所で引っかかるので、非常に根掛かりしやすいの
が難点

 いや~、まだまだ可能性が広がる奥深いリグです。

相性が良いワーム:ほとんどのワームが使えますが、チューブやクローは苦手。

 私の常吉リグに対する詳しい考察はこちら


<ネコリグ>


 これも村上晴彦氏が考案したリグで、根こそぎ釣ってしまうので、“ネコリグ”(にゃー
のネコではありません)。
 ストレートワームの頭にシンカーを埋め込み、フックをワーム中央に刺したもの。ボトム
でのヘコヘコした動きでバスを誘うほか、フォーリングでもアピール力あり。ピンポイント
での釣りに向いているので、広く探るのは苦手。根掛かりしやすいが、常吉リグよりマシ。

相性が良いワーム:ストレートワーム





<ジグヘッドリグ>


 シンカーとフックが一体化したジグヘッドにワームを付けるだけの簡単リグ。リフト&
フォールやボトムポンピング、各層のスイミングなどを器用にこなす
。結構用途は広いの
です。ふわ釣りもOK。これを得意とするプロも多いのでは。

相性が良いワーム:ほとんど全て




<ジグヘッドワッキーリグ>


 ストレートワームの中央にジグヘッドを刺す。主にフォーリングで喰わすリグですが、
意外とボトム付近でのスイミングもいい。根掛かりはネコリグより更に少ない。最近は
流行したためか、ジグヘッドワッキー用にフックの軸を短くしたジグヘッドも売り出さ
れています。




<スプリットショットリグ>


 ラインの途中にスプリットショット(噛みつぶしおもり)を付ける簡単なリグ。シン
カーの位置によって、末端のリーダーの長さを調節できます。
 簡単とは言え、タフコンディションでは威力を発揮します。ノーシンカーリグに並んで、
ワームが自然に動くのが良いのでしょうか。また、オフセットフックを使えば根掛かり
しにくいのも特徴
。広く水平に探るのは得意ですが、縦の釣りは苦手。
(筏のかかり釣りではほとんどこの仕掛けですよ)

相性が良いワーム:ほとんど全て




<ノーシンカーリグ>


 全くシンカーを付けないでラインとフックだけのリグ。タフコンディションの切り札
的存在
。シンカーがないので風にはめっぽう弱い。ボトムまで沈むのには時間が
かかる。

相性が良いワーム:ほとんど全て




 その他、テキサスリグやキャロライナリグがありますが、ライトリグでは不向きなので
割愛します m(_ _)m


 常吉リグが苦手で釣れないなんて嘆いている貴方、それは使い方を間違っているので
すよ。ご一緒できたら説明できるのですが


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